- Polar Verity SenseがZwift中に途切れる2つの原因パターン
- 「全体が切れる」と「心拍だけ切れる」の見分け方
- センサーの装着位置による接続切れの原因と解決策
- Ping値を改善してネットワークを安定させる方法
「いいペースで走っていたのに、突然心拍データが消えた」——。
わたしはPolar Verity Senseを4年以上使っていて、センサーとしての安定性には信頼を置いています。それでも、これまでに何度か通信が途切れた経験がありました。
調べていくと、途切れの原因は大きく2つに分かれることが分かりました。
途切れの原因は2パターン
まずは「心拍だけ切れるのか、全部切れるのか」を確認することで、原因の切り分けができます。
パターン1:全体が切れる — ネットワークの問題
症状
グループライド中に画面がカクついたりコマ送り状態になった直後、データが飛びます。心拍数とパワーが同時に消え、周囲のライダーが表示されなくなることもあります。

実際に発生した記録
| 日時 | 場所 | ライド種類 | 状況 |
| 2023.8 | スコットランド | グループライド | コマ送り後に切断 |
| 2024.1 | ワトピア | グループライド | コマ送り後に切断 |
この時、海外の友人も「買い替えたばかりのハイスペックPCでも落ちた」「周りのライダーがすべて『N.Valid』という名前になった」と話していました。自分の機材ではなく、ZwiftとZwiftサーバー間の通信が混雑している典型的なサインです。
対策:ネットワーク環境を見直す
Zwiftが推奨する回線スペックは「回線速度3Mbps以上、Ping値50ms未満」です。ポイントは、国内の速度ではなくアメリカにあるZwiftサーバーとのPing値(応答速度)が重要だということです。
わたしの自宅(マンション1Gbpsタイプ)で測定した結果がこちらです。


国内では問題ないのに、海外サーバーとのPing値は112ms。Zwift推奨の50ms未満を大きく超えています。Ping値が悪いと操作が画面に反映されるまでラグが生じ、センサー接続のタイムアウトにもつながります。
まずコストをかけずにできることとして、Wi-Fiルーターのファームウェア更新があります。

メーカーのサポートページからアップデートするだけで、通信の安定性が向上することがあります。わたしもこれでWi-Fiの途切れが改善した経験があります。
数年前のルーターを使い続けている場合は、最新規格のルーターへの買い替えも選択肢になります。Wi-Fi 7対応モデルなら処理能力が上がり、海外サーバーとの通信ロスを抑えられます。
パターン2:心拍だけ切れる — 装着位置の問題
症状
画面左上のパワー数値は出ているのに、心拍数だけが「–」になる。この場合、センサー自体の故障ではなく、装着位置が原因であることがほとんどです。
原因:上腕二頭筋の「真上・真下」に装着している
接続切れが発生した2回とも、共通していたのはアームバンドの位置でした。

筋肉は力を入れると膨らみ、形が変わります。特に上腕二頭筋は変化が大きく、ハンドルを引いたり力を込めたりした瞬間にセンサーと皮膚の間に隙間ができ、計測不能になることがあります。
対策:筋肉の動きが少ない位置へずらす

センサーを力こぶから外れた位置——上腕の側面や裏側——にずらすだけで、心拍単独の途切れは大幅に改善しました。
まとめ
途切れの原因はセンサーではなく、装着位置かネットワーク
- 心拍だけ切れる → センサーを「力こぶ」から外れた位置へずらす
- 全体が切れる → Zwiftサーバー混雑か、自宅ネットのPing値(目標50ms未満)を確認
- まずルーターのファームウェア更新(無料)を試す。改善しなければルーター買い替え
- レーパンに挟む使い方なら、装着位置の問題自体が発生しない
