自転車で交差点を直進・右左折する方法~交差点における自転車事故を減らそう~
令和4年の自転車事故件数は、警察庁の発表では約7万件です。そのうち約7割は交差点、および交差点付近で起きています。
交差点における自転車事故の原因は、主に以下の3つが挙げられます。
- 信号無視や横断歩道の横断禁止違反など、自転車側の交通ルール違反
- 自動車側の右折時や左折時における巻き込み事故
- 歩行者側の横断時における巻き込み事故
これらの事故を減らすためには、自転車側、自動車側、歩行者側の双方が交通ルールを遵守することが重要です。
この記事では、間違えやすい交差点の交通ルールをご紹介します。ルールを守って安全に交差点を通行しましょう。
交差点を直進する交通ルール
まずは直進方法です。
歩行者・自転車専用信号機がある場合
歩行者・自転車専用の信号機が交差点にある場合は、自動車用ではなくこちらの専用信号機に従わなくてはなりません。
(罰則)3ヶ月以下の懲役又は5万円以下の罰金等
専用信号機が赤信号の場合
車道を走っている自転車は一時停止線の前で停止、青信号を待ちましょう。青信号になったら進みます。
専用信号機が青信号の場合
直進できます。この時、自転車レーンや自転車横断帯があれば、その上を進まなくてなりません。
路面の通行区分を守って通行しましょう。
左折専用レーンがある交差点の直進方法
左折専用レーンがある交差点を直進する場合、直進レーンを走るのではなく左折専用レーンの左側からそのまま直進します。
自転車は常に一番左側の車線の左端を走らなくてはなりません。
(罰則)5万円以下の罰金
交差点を左折する交通ルール
自転車専用信号機がある場合
直進同様に、自転車専用信号に従います。専用信号が青になったら、歩行者の妨げにならないよう慎重に左折してください。
自動車用の信号が青でも自転車専用信号が赤であれば左折・直進ともにできません。
自転車専用信号機がない場合
自動車用の信号機に従って左折します。
交差点を右折する交通ルール
自転車で交差点を右折する場合は、信号の有無、道路の幅に関係なく常に2段階右折です。
- 青信号で直進、
- 交差点を渡ったら一時停止、
- 右に向きを変える、
- 進行方向の信号が青になったら進む。
十字路でもT字路でも同じ方法で右折します。
信号機がない場合は渡った交差点で一時停止し、左右の安全を確認して右方向に進みます。
右折信号は自転車には適用されません。右折信号での右折は交通違反で大変危険です。
(罰則)2万円以下の罰金又は科料
やむなく横断歩道で渡るなら手押しで
大型トラックが列をなしていたり、交通量が多くて危険を感じる場合は、自転車を手押しして横断歩道を渡りましょう。
手押し自転車は「歩行者」扱いとなりますので、横断歩道や歩道を通行できます。安全第一で通行しましょう。
横断歩道を通行する場合は、横断中の歩行者がいないなど歩行者の通行を妨げるおそれのない場合を除き、自転車に乗ったまま通行してはいけません。
まとめ
自転車事故の約7割を占める、交差点の交通ルールをご紹介しました。お互いルールを守って安全に交差点を通行しましょう。