Zwiftのライド中、画面の心拍数がゼロになっている——。
「また途切れた」とため息をつきながら腕バンドを付け直す。レースなら「チートを疑われたくない」、ソロライドでも「せっかくのデータが台無し」。
わたしも長年、胸ストラップや手首計測の心拍計でトラブルを繰り返していました。乾燥肌で手首が細く、どのデバイスを使っても途切れが止まらなかったのです。
Polar Verity Sense に変えてから、センサー起因の途切れはほぼなくなりました。システムの不安定や装着位置のズレで途切れることはありますが、胸バンド時代の「肌が乾燥しているから計測できない」という根本的な問題は完全に消えました。
6時間ライドでも270kmでも切れませんでした|4年分の実測
▼ ロンドンPRL FULLコース(6時間以上のライド)

▼ Chasing Gold(270kmの耐久ライド)

ライド中はトイレへ行き、食事をとり、家族が電子レンジを使う環境でした。これらのロングライドでも心拍データは安定して記録され続けています。
最近ではZwiftレース「Hell of the North」で最大心拍178bpmを記録した際も、スタートからゴールまで心拍データは一本の線でつながっていました。高強度のインターバルでも反応の遅れを感じたことはありません。
4年でパッケージが変わりました|左が新品、右が4年使ったもの
2026年に予備をもう1つ買いました。左が新品、右が4年使ったほうです。POLARのロゴは薄くなっています。ビブショーツの裾に挟んで、汗と洗濯にさらされ続けた結果です。

新しいほうは充電クリップにUKCAマークが増えていました。イギリスのEU離脱にともなう英国向けの適合性評価マークで、CEマークの英国版です。英国政府は「UKCAマークは製品そのものへの変更を意味しない」と明記しています。
Polar公式を確認したかぎり、Verity Senseのハードウェア改訂やモデルチェンジの告知はありません。公表されている技術仕様——6LEDの光学式、50m防水、メモリ600時間、Bluetooth+ANT+——も、わたしが4年前に買ったときのままです。更新されているのはファームウェアだけで、2026年5月の3.0.16まで続いています。
基本スペック|30時間もって、50m防水で、本体だけでも記録できます
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| バッテリー | 最長30時間(連続計測)/1日1時間の使用なら16日 |
| 内蔵メモリ | 最大600時間分のトレーニングを本体に記録 |
| 防水 | 50m(水泳でも使えます) |
| センサー | 6LEDの光学式 |
| 接続 | Bluetooth+ANT+/Bluetoothは2台まで同時にストリーミング |
| 動作温度 | -20℃〜+60℃ |
出典:Polar Verity Sense ユーザーマニュアル「技術仕様」/同「はじめに」(2026年8月時点)

わたしはZwiftに心拍を飛ばす用途だけで使っています。本体に記録する記録モードは使ったことがなく、50m防水ですが水泳でも使っていません。Polar Flowアプリを開くのは、ファームウェアを更新するときだけです。
Zwiftの心拍計はどれを選ぶ?|胸ベルト・手首・二の腕を全部使いました



乾燥肌で手首が細いわたしには、光学式で二の腕に装着するアームバンド型しか合いませんでした。
胸ベルトから替えて、変わったこと
- 心拍が切れなくなりました
- 装着前の準備がなくなりました。胸ベルトのときは電極パッドを水で濡らし、ベルトに本体をはめてから着けていました
- バンドを使わなくてよくなりました。レーパンの裾に挟むだけです
- 胸の圧迫感がなくなりました
やっぱりお手軽で便利だな、と感じました。
バンド不要の使い方:レーパンの裾に挟むだけ
Polar Verity Senseは通常、付属のアームバンドで腕に巻いて使います。
レーサーパンツ(ビブショーツ)の太ももの裾に、センサー本体を挟むだけで計測できます。

4年間この使い方をしていますが、精度に不満を感じたことはありません。

使用しているレーパンはこちら▼
この「挟むだけ」がもたらすメリット
バンドを使わずに運用すれば、フリマで売るときに好印象となります。
それでも胸バンドが勝つ場面
4年使ってきたうえで、胸バンドの方が有利なケースも書いておきます。
わたしの場合、Zwiftレースで心拍ゾーンの管理とペーシングに使うのが主な用途なので光学式で十分です。
胸ベルトが向くのは、データを分析する人です。光学式は末端で血管の変化を読み取るので、どうしてもタイムラグが出ます。心拍数の変化を厳密に捉えたい人には、電極式のほうが向いています。
精度そのものを比べたことがあります。同じ100kmを、二の腕にVerity Sense、手首にGarmin Vivoactive3を着けて走りました。最大で7bpmの差が出ています。どちらが正しいかは、基準になる心電式を着けていないので分かりません。ただ77km地点で、Garminだけが急に跳ね上がった場面がありました。タオルで汗を拭いたあとや、ハンドルを握り替えたあとに、手首の心拍が表示されていないことに気づいたことも何度かあります。
弱点は電池です|公称30時間、4年使った個体は5時間ほどで充電しています
公式スペックは最長30時間(連続計測)、1日1時間の使用なら16日です。わたしの4年使った個体は、5時間ほど走ると充電しています。新品のころはもっともった記憶があります。
胸ベルト式のCateye HR-12はCR2032のボタン電池で動くので、充電を忘れて使えない日はありません。そのかわり残量表示がなく、いきなり切れます。Verity Senseは充電が要りますが、電池が減ると赤いLEDがゆっくり点滅します。
電池の扱いについて、Polar公式はこう書いています。
長時間電池を空のままにしたり、常に満充電にしたりしないでください。電池の寿命に悪影響を及ぼすおそれがあります。
出典:Polar Verity Sense ユーザーマニュアル「バッテリー」(2026年8月時点)
装着のコツ:精度を上げる3つのポイント
- 上腕二頭筋の真上と真下を避ける
筋肉が大きく動く場所に着けると、心拍だけが切れることがあります。少しずらして、動きの少ない位置に着けています。 - LED面を肌に密着させる
隙間があると外光が入り、精度が落ちます。レーパンに挟む場合も、LED面が肌に触れているか確認してください。 - センサー面を清潔に保つ
汗や皮脂がLEDの上に溜まると光の透過が落ちます。ライド後に水拭きするだけで十分です。
格安のCoospo HW9とどちらを選ぶか|わたしはCoospoを使っていません
類似製品のCoospo HW9と比較してみましょう。
Polar Verity Sense
使用中Coospo HW9
わたしがポラールを選んだ理由
価格差は約2,500円です。2026年現在もPolarはファームウェアアップデートを続けています。4年・1,000回以上乗ってきた換算では、1ライドあたり2〜3円の差です。毎日使うものだからこそ、実績のある方を選びました。
価格:2年で2回、合計2,200円上がりました
公式価格は15,400円から17,600円になりました。2024年2月と2026年2月、いずれも1,100円ずつの改定です。
| 時期 | 公式価格 | 変動 |
|---|---|---|
| 2024年1月まで | 15,400円 | — |
| 2024年2月〜 | 16,500円 | +1,100円(約7%) |
| 2026年2月〜 | 17,600円 | +1,100円(約7%) |
1回目は「翌日から値上げします」というメールで知りました。2回目は値上げされたあとに通知が届きました。どちらもハードウェアの変更や機能追加はなく、価格だけの改定です。

わたしは4年で3回買っています。2022年2月にYahoo!ショッピングで12,672円、2023年10月にAmazonで13,874円、2026年8月にAmazonで11,991円。2度の値上げをまたいでいますが、実際に払った額はこの3つです。
まとめ:計測が安定すると、変わること
装着してボタンを押してZwiftを起動する。それだけで計測が始まる。「今日は動くかな」と確認する習慣がなくなってから、ライド前の気持ちが変わりました。データが途切れたときの苛立ちも、レース中の焦りも、もうありません。
乾燥肌でも安定する心拍計
- 4年間、乾燥肌でも安定して計測できている。システム不安定や装着ズレで稀に切れることはある
- 胸ストラップ・手首計測では解決できなかった乾燥肌の問題が消えた
- レーパンの裾に挟むだけ——アームバンドすら不要
- 高強度インターバルの立ち上がりとHRV計測だけは胸バンドが上
- Polarは2026年現在もファームウェアアップデートを続けている
- Coospoより約2,500円高い——1ライドあたり2〜3円の差
- 弱点は電池。公称30時間、4年使った個体は5時間ほどで充電している
