Zwiftでお尻が痛くなる初心者へのアドバイス
Zwiftでお尻が痛みますか?いろんなサドルを試してもしっくり来ませんか?
お尻の痛みでZwiftが辛く感じているとしたら勿体ないです。お尻の痛みについて、原因や対策方法など6年間のZwift生活で学んだことすべてをお伝えします。
ぜひ試していただいて快適にZwiftを楽しんでください。
お尻が痛む原因は?
わたしもZwift始めて2年くらいはよくお尻が痛みました。初年度は30分でも痛くなってた記憶があります。当時は、サドルとの相性が悪いせいだと勝手に思い込んで、ネットやフリマサイトであれこれ買っては売ってを繰り返していました。
当時の購入履歴を見ると必死さが分かります(苦笑)。
そしてまず読者の方にお伝えしたいのは、
痛みの原因はサドルではない
ということです。
その証拠に、今愛用しているサドルでもセッティングを変えれば痛みますし、しびれも出ます。
つまり、
お尻が痛む原因はセッティングが合っていないから
なのです。
さらにZwift中の汗も痛みの原因となりえます。大量の汗のせいで、レーサーパンツやパッドがびしょ濡れになっていませんか?そして皮膚がふやけていませんか?
皮膚がふやけた状態で漕いでいると、サドルとの擦れで容易に痛みが出ます。2時間くらいで痛みがピークになり、座っているだけで痛いという人はこのパターンと思います。
では、どのようにセッティングして、さらに汗対策をしたらいいのか?
早速、ご紹介します。
お尻の痛み対策は?
まず、セッティングについてです。
大事なポイントは3つです。
- サドルの高さ:股間の擦れ
- サドルの角度:しびれ、圧迫
- 座る位置:体重の分散
どれも同じくらい大事。
サドルの高さはどうする?
プロはどうセッティングしているのでしょうか?
ポガチャルのフォームを見てみましょう。ペダルが一番下のところで動画を一時停止してみました↓
サドルは低めです。
腰が左右にぶれずに安定しますので、股間の擦れも軽減できます。腰が安定していることで、上半身も安定しています。
そして下死点で膝とつま先の前後位置がほぼ同じです。
肘とサドルが同じ高さ、顔とハンドル、フロントハブがほぼ直線という位置関係です。上下死点における太ももの開きは30度くらい。下半身の動きは非常にコンパクトに見えます。
サドルの角度は?
サドルはやや前下がりにしましょう。水平や前上がりでは、股間が圧迫されてしびれの原因になります。
水平あたりから徐々に前下がりにしていって、ペストポジションを探してください。2~3°くらいの前下がりが目安です。
無段階調整できるシートポスト(日東S92、S83、S84など)は必須です。
座る位置は?
サドルのクッション部(広いところ)に坐骨が乗るように、サドルの前後位置を調整してください。
サドルが前すぎると上半身が詰まってリラックスできませんし、後ろすぎるとサドルの細い部分に座るので尿道を圧迫しやすいです。
ここまで、サドルの高さ、傾き、前後位置を調整しました。これらは互いに影響を与えますので、頭の中で立体的に考えて調整していく必要があります。
汗対策はどうする?
Zwift中は大量の汗をかきます。垂れ流しではレーサーパンツもシューズもビショビショになってしまいます。ふやけた皮膚が擦れると、すぐに痛み出しますので対策は必須です。
考え方としては、
- パッドを汗でビショビショにしない、
- 皮膚を保護する
という2つのアプローチがあります。
パッドを汗から守るには?
レーサーパンツやパッドが汗でびしょ濡れになるのを防ぐ方法は、大量のハンドタオルです。
レーサーパンツのウエスト部に挟み込んで、上半身の汗がレーサーパンツに流れ落ちるのを防ぎます。お腹と腰それぞれ一枚と、腰の下(お尻の割れ目の上あたり)にもう一枚小さなハンカチを入れます。
そして首に一枚巻いて、首筋に流れる汗を吸わせます。
つまり合計4枚使って汗を吸わせます。そしてこれらを1時間毎に取りかえるのです。ちょっとした下りを利用してサッと引き抜いて、新しいものを挟み込みます。
ちょっと洗濯物が増えますが、効果は抜群。長時間平気で走るイギリス人に聞いた方法です。
皮膚を保護するには?
皮膚を保護するには、専用のクリームを塗るのが確実です。一般的にシャモアクリームという名称で販売されていますが、おすすめするのはProtect J1です。
股間とウエストのゴム部分に塗っています。5分くらいで薄い膜ができて、大量の汗から皮膚を保護してくれます。
パワーメーターのキャリブレーションは忘れても、このクリームだけは忘れません。もうこれなしではZwiftできないくらい効果があります。
100km走った後でもお尻がヒリヒリしません。
まとめ
Zwiftでお尻が痛くなる初心者の方に、6年間の学びをご紹介しました。サドルを買い替える前に、いちどセッティングを見直してみませんか?
時間をかけてじっくり取り組まれることをお勧めします。
そして皮膚の保護クリームは必須です。いろいろと試しましたけど、このProtect J1はファイナルアンサーと言えます。