ガーミンとポラールの心拍計を比較|実走100kmで最大7bpmの差が出た理由

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Polar Verity SenseとGarmin Vivoactive3
Polar VS Garmin

GarminウォッチでZwiftやサイクリングをしていて、こんな疑問を持ったことはありませんか?

「あれ、今こんなに心拍が上がってる? 体感と全然違う…」

実はわたしも同じ経験を繰り返してきました。そこで、心拍計測の専門メーカー・Polarの「Verity Sense」とGarmin Vivoactive3を同時装着して100kmサイクリングを敢行。得られたデータを徹底比較しました。

結論を先にお伝えすると、心拍データの「安定性・信頼性」を求めるならPolar Verity Senseが優れています。

Garminウォッチは日常使用では問題ありませんが、サイクリング中に瞬間的な計測ノイズ(スパイク)が生じることがあります。その原因と、あなたにとっての最適な選択肢をこの記事で解説します。

目次

【実測データ】100km走ってわかった、ガーミンとポラールの心拍差

サマリーデータ比較

同じ100kmサイクリングで得られた両デバイスの計測結果がこちらです。

計測項目Polar Verity SenseGarmin Vivoactive3
平均心拍数115 bpm116 bpm
最大心拍数139 bpm146 bpm

平均心拍数は1bpmとほぼ同じ。しかし最大心拍数には7bpmもの差が出ました。

77km地点で起きたGarminの”謎の急上昇”

心拍グラフを詳細に見ると、走行距離77km地点あたりでGarminの心拍数だけが一時的に急上昇し、146bpmを記録しています。

Garminウォッチで計測したデータ
Garminウォッチで計測したデータ

(下の赤線が心拍データです)

Polar Verity Senseで計測したデータ
Polar Verity Senseで計測したデータ

(スピードや温度はGarmin Edge130Plusのデータ)

このとき、Polar側のグラフには何の変化もありませんでした。わたしの体感でも、心拍が急上昇するような強度は出していません。

146bpmは「計測ノイズ(データの荒れ)」と判断できます。

なぜ心拍データに差が出るのか? 2つの根本原因

原因①:装着位置の違い

Garminウォッチは手首、Polar Verity Senseは二の腕で計測します。この位置の差が安定性に直結します。

項目Polar Verity Sense(二の腕)Garmin(手首)
メリット伸縮バンドで密着安定。浮きやズレが起きにくいウォッチを着けているだけで計測できる
デメリットウォッチとは別に、もう1台着ける必要がある手首の動き・角度で隙間ができやすい

タオルで汗を拭いたあとや、ハンドルを握り替えたあとに、手首の心拍が表示されていないことに気づいたことが何度かあります。二の腕に着けてからは、走行中に切れることがなくなりました。

原因②:LEDの数の違い

Polar Verity SenseとGarminウォッチのLED
照射するLED数が異なる

Polar Verity Senseは6個のLED、Garmin Vivoactive3は3個を使用しています(※最新Garminモデルでは増えているものもあります)。

Verity Senseは6つのLEDで照射して、血流の変化を読み取ります。


そもそもガーミンとポラールは専門分野が違う

2つのブランドは、出発点が根本的に異なります。

デバイス本質的な役割専門領域こんな人に最適
Garmin心拍計付きGPS機器GPS・ナビゲーション距離・ペース・ルートを重視するランナー・サイクリスト
PolarGPS付き心拍計心拍計測・心拍ゾーン心拍ゾーン管理で科学的に鍛えたいトレーニーズ

Garminはもともと「GPSメーカー」

Garminは1989年創業のアメリカ発GPSメーカー。航空・船舶・自動車とGPS技術を核に成長し、2003年に世界初のGPSウォッチ「Forerunner201」を発表しました。

Garminの初期型GPSウォッチ
世界初のGPS搭載ウォッチ(出典:Garmin

Garminの進化の方向は「高精度なGPSに心拍計を追加していく」流れ。正確な距離・ペース計測やルートナビでは抜群の信頼性を誇ります。

Polarはもともと「心拍計メーカー」

Polarは1977年フィンランド創業の心拍計メーカー。クロスカントリー選手向けの心拍計から始まり、寒冷地でのバッテリー耐久性に強い製品開発が得意です。なんと馬用の心拍計まで製品化しているほど、心拍計測への専門性は別格です。

Polarの馬用の心拍センサー
Polarの馬用心拍センサー

Polarの進化の方向は「高精度な心拍計測にGPS機能を追加していく」流れ。ゾーン2トレーニングなど、心拍に基づいた科学的なトレーニングを重視する人に最適です。


まとめ:ガーミンとポラール、どちらを選ぶべきか

用途によって答えが変わります。「どちらが優れているか」ではなく「何を測りたいか」で決めるのが実際的です。

こんな使い方なら選ぶのは理由
距離・ペース・ルートを重視するガーミンGPSが本業。ナビゲーションの信頼性が高い
心拍ゾーンで管理して鍛えたいポラール心拍計測が本業。二の腕装着で数値が荒れにくい
ZwiftなどBluetoothで飛ばすポラールアームバンド型で接続が安定しやすい
1台で時計としても使いたいガーミン常時装着できて日常のログも取れる
心拍の正確さを最優先したい両方記録はガーミン、心拍はポラール。今回の検証もこの構成

今回の検証と両社の専門性をまとめると、こうなります。

  • GPS・多機能・総合力で選ぶなら → Garmin
  • 心拍精度・安定性で選ぶなら → Polar Verity Sense

Polar Verity Senseが向くのは、こういう場合です。

  • Garminウォッチの心拍データが「時々荒れる」と感じている
  • 心拍ゾーン(とくにゾーン2)を意識したトレーニングをしたい
  • ZwiftやサイクリングなどでBluetoothの心拍切れに悩んでいる
POLAR(ポラール) Verity Sense アームバンド型光学式心拍センサー|日本正規品

なお、Zwiftで心拍計が認識されないトラブルは、機器の相性ではなく接続方式が原因のこともあります。

関連記事iPhoneのZwiftがガーミンを認識しない理由と対策アップルZwiftでガーミンウォッチの心拍データを認識してくれない原因と対処法をお伝えします。

Garminウォッチを持っている人が、Zwift用に買い足す場合

タオルで汗を拭いたあとや、ハンドルを握り替えたあとに、手首の心拍が表示されていないことに気づいたことが何度かあります。

わたしはZwiftをPolarに任せて、ランやアウトドアの計測はGarminを使っています。Zwiftで走った時間のぶん、Garminの電池を減らさずに済みます。

室内専用のシューズも同じ理屈です。安価なSH-IC100をZwiftで使えば、高価なシューズのヘタリを減らせます。

関連記事 SH-IC100 レビュー|Zwift用シューズの通気性とサイズ選び【シマノ公式限定】 室内は安いほうに任せる、という同じ考え方です。

それぞれの詳しいレビュー

ガーミン側は、現行モデルのレビューと、この比較で使った実機の7年後をまとめています。

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関連記事 Garminは何年使える?Vivoactive3を7年使った長期レビュー|長く愛用するコツ この比較で使ったのがVivoactive3です。7年使った状態をまとめています。

Polar Verity Senseの詳しい使用感やZwiftでの活用方法は、こちらの記事もご覧ください。

Polar Verity Senseレビュー
関連記事 ポラール Polar Verity Senseレビュー|Zwiftで4年、心拍が途切れない 乾燥肌や細い手首で心拍計が途切れる方へ。アームバンドすら不要な使い方も解説しています。

ポラールを選ぶ場合、買ったあとに気になるのはこのあたりです。

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