170mmから165mmのショートクランクに交換
欧州プロのクランク長を参考にして、170mmから165mmのショートクランクに交換。その後、約5万km走った感想をご紹介します。
適正クランク長は?欧州プロから学ぶ
自分に合ったクランク長は何mmなのか?
よく身長の10分の1とか聞きますけど、個人差があるあるなのにザックリ過ぎませんか?
そこで最適なクランク長で乗っているであろう欧州一流プロのデータを調べてみました↓
選手名 | 身長cm | クランク長mm |
---|---|---|
クリス・フルーム | 186 | 175 |
エガン・ベルナル | 175 | 170 |
ピーター・サガン | 184 | 172.5 |
エドワード・トゥーンス | 183 | 175 |
ジュリアン・アラフィリップ | 173 | 170 |
ステファノ・オルダニ | 178 | 172.5 |
レミー・マーツ | 175 | 172.5 |
タディ・ポガチャル | 176 | 165 |
ヨナス・ビンゲゴー | 175 | 172.5 |
ポガチャルのクランクの短さが際立っていますね。これがあの高ケイデンスの秘密なのでしょうか。
視覚的に分かるようグラフにプロットして中心線(青線)を引きました↓。青数字はクランク長です。
![欧州プロの身長とクランク長のグラフ](https://chari100.com/wp-content/uploads/2024/07/crank-length-2024.jpg)
筆者の170cmだとクランク長は168mm辺りにあります。ただ欧米人は脚がメチャ長いので、168mm未満なのは確かでしょう。165mm、160mmのどちらかでしょう。
2024年7月:ポガチャル、ビンゲゴーのクランク長を追加しました。情報源はこちらです↓
>> Pogacar’s Tour de France bike
>> Jonas Vingegaard’s winning Cervelo S5
>> Chris Froome’s 2020 Bike size
165mmのクランクに交換した
とりあえず165mmのクランクを購入しました↓
![170mmと165mmのクランク](https://chari100.com/wp-content/uploads/2024/02/fc-rs200-170-165.jpg)
当時はスクエアテーパーに乗ってましたので、購入したのはFC-RS200(8速)でした。現在はFC-R7000の165mm(Amazon、楽天、ワイズロード)に乗っています。
実際に乗ってみると5mmの違いはすぐに分かります。直径34cmと33cmの円運動の違いは想像以上です。
下半身の動きがコンパクトになったことで腰が落ち着き、上半身も安定しました。余分な力が抜けて身体全体をコントロールしやすく感じました。
まだペダリングがスムーズに行えない初心者であればあるほど、その効果は感じやすいのではないかと思います。
170mm | 165mm |
---|---|
34cmの円運動 | 33cmの円運動 |
上死点で窮屈 | 上死点でも楽 |
高ケイデンスが辛い | 回しやすい |
170mmから165mmのクランクに交換したら、サドルを5mm高くセッティングしましょう。この結果、上死点は相対的に10mm下がって、上死点での窮屈さも解消されました。お腹周りに余計なお肉がついている人には効果大です。
ちなみにパワーが低くなったとか太ももが疲れるとか、特にデメリットは感じていません。165mmに交換してからすでに5万km(Zwift含む)走りました。さらに短くしたい気持ちがあるほどで、170mmに戻そうとは思いません。
ポガチャルのクランク長が165mmと知って、さらに短いクランクに変えたくなりました。ちなみにFC-R7100だと160mmがあります。
>> FC-R7100 160mm | Amazon、楽天、ワイズロード
ショートクランクで軽量化できる?
ショートクランクに交換したら5mm分軽量化できるのでしょうか?
![170mmと165mmのクランク](https://chari100.com/wp-content/uploads/2020/05/165mm-weight-800x400.jpg)
計測した結果、5mmの違いはほんの数グラム。軽量化にはなりませんでした。
まとめ
欧州プロのデータを根拠に、170mmから165mmのクランクに乗り換えました。膝の痛みもなく4年以上(約5万km)愛用しています。
お試しでサドルを10mm高くすると、上死点での違いを疑似体験できます。どうしようかと検討されている方は、ぜひお試しください。