サンティックとパールイズミのレーパン|Zwiftで100km、差が出たのは3つ

本記事には広告が含まれます。
パールイズミのパッド(左・赤)とサンティックのパッド(右・グレー)

「Santicで十分じゃないの?」——パールイズミを買う前はそう思っていました。Santicのパッドは80kmくらいまでなら何の不満もありませんでした。

ところが100kmを超えると話が変わってきます。Zwiftで長時間ライドを続けるうちに、パッドの快適さの差、日本の蒸し暑さへの対応力の差、そして日本人の体形に合った縫製の差が、じわじわと体に出てきました。

目次

80kmまでならサンティック、100kmを超えるならパールイズミ

🚲
Santicを選ぶ人
  • 80km以下のライドがメイン
  • コスパを最重要視したい
  • 通勤や週末の短〜中距離が中心
  • まずレーパンを試したい初心者
🏆
パールイズミを選ぶ人
  • 100km超のロングライドに挑戦したい
  • お尻の痛みに絶対悩みたくない
  • 日本の猛暑でも快適に走りたい
  • フィット感・縫製の品質に妥協したくない

Zwiftで100km走って比較した

比較に使ったのはわたしが実際に使い込んだ2製品です。サンティックは6年半で24点、パールイズミは16件。どちらも買い続けたうえでの比較になります。SanticはレーサーパンツのXXL(170cm・当時72kg)、パールイズミは日本人向けに設計されたレーサーパンツをサイズ通りで購入しました。

Zwiftで同じルートを週2〜3回、トータル100km以上乗り比べた結果をそのままお伝えします。

比較項目 Santic パールイズミ
パッドの快適さ(〜80km) ◎ 許容範囲内 ◎ 快適
パッドの快適さ(100km超) △ スレ感あり ◎ 真価を発揮する
日本人体形へのフィット △ 締め付け感が強い ◎ フィット感を超える一体感
日本の夏への対応 △ 吸汗速乾 ◎ 遮熱+吸汗速乾+UVカット+抗菌防臭
価格帯(2022年時点) 4,000円〜 10,000円〜

パッドの差:100kmを超えると一気に開く

この比較のあと、レーパンはパールイズミに移りました。サンティックでいま履いているのは秋冬用のサイクルパンツだけです。

Santicとパールイズミのレーサーパンツのパッドの大きさを比較している画像
Santicのパッド(左)とパールイズミのパッド(右)

80kmまではSanticのパッドで十分です。クッション性もあり、お尻の痛みもほとんど感じません。初心者がレーパンに慣れる入口としては十分な性能です。ただ、パールイズミを履いてみるとその違いは明らかです。

パールイズミのパッドはSanticに比べてコンパクトです。違いが出るのはお尻側ではなく前側(股間側)の幅で、メジャーで測るとパールイズミが約10cm、Santicが約13cm。3cmほど狭いぶん、ペダリングの邪魔をしません。ロングライドになるほど疲労感の増え方が緩やかで、ライド後のお尻の疲れが体感で3割以上減りました。

メジャーで測った前側(股間側)のパッド幅 パールイズミ約10cm・サンティック約13cm
前側の幅を実測 パールイズミ 約10cm/サンティック 約13cm

日本人の体形・日本の夏に最適化されている

Santicとパールイズミの生地
通気性のいい

Santicは中国発のブランドで、設計は欧米・アジア汎用です。悪いわけではありませんが、股下の縫製位置やウエストのシルエットが日本人体形と微妙にずれることがあります。レーサー向けに作られているので締め付け感も強め。腰上の長さも若干短く感じます。

パールイズミは日本ブランドとして、日本人の体形データをもとに縫製されています。Santicと同じくレーサー向けなのですが、伸縮性があるのでウエストから太もものラインが自然にフィットします。着た瞬間の一体感はSanticとは別物です。

素材面では、日本の猛暑を想定した設計が光ります。Zwiftは室内ライドなので汗の量が屋外の比ではありません。パールイズミの吸汗速乾素材(コールドシェイド)は、大量の汗をすばやく処理してくれるため、べたつきが長続きしません。同じ強度で2時間Zwiftしても、パールイズミの方が明らかに不快感が少ないです。

その後、Zwift用のサイクルパンツもリリースされました▼

関連記事
パールイズミ サイクルウェアの選び方|気温別おすすめ&全製品ガイド【2024-2025秋冬】
Zwiftで素材の差が出る理由 屋外ライドは風で汗が乾きますが、Zwiftは無風。汗の処理能力がそのまま快適さに直結します。日本の夏は特に室温が上がりやすく、素材の差が大きく出ます。

2社の歩み|75年と20年

実測で差が出た3つの点は、2社の成り立ちを並べると見え方が変わります。

年パールイズミサンティック
1950年創業。創業者は清水釿治—
1970年代独自の立体裁断技術「エアロカット」を確立—
2005年—創業。中国・福建省
現在本社は東京・両国泉州・江西・バングラデシュに工場。中国国内で1000人以上、取引先は世界60か国以上

パールイズミが立体裁断を確立したのは1970年代です。サンティックが創業する30年以上前になります。またパールイズミは、汗や洗濯で濡れても硬化しない人工皮革を、世界で初めてパッドに採用したとしています。

※各社の公開情報をもとにchari100.com調べ。
出典:パールイズミ ABOUT US/Santic 会社概要(2026年8月時点)

サンティックの強み|生地の中身は、ほぼ同じでした

レーサーパンツの素材表示を並べてみます。

サンティックパールイズミ
素材ナイロン82%
スパンデックス18%
ナイロン80%
ポリウレタン20%

スパンデックスはポリウレタン系の弾性繊維で、日本の品質表示では「ポリウレタン」と書かれるものです。18%と20%。ほぼ同じでした。

そしてパールイズミは、ポリウレタンの寿命を3年から5年と説明しています。生地が何年もつかという点では、2つは同じ土俵に立っています。そのうえで、値段は倍ちがいます。

ちなみに、わたしがいまも履いている秋冬用のパッドなしパンツは、素材表示が100%ポリエステルでした。ポリウレタンが入っていません。伸びない生地なので、膝に当てを入れて曲げても突っ張らないようにしてあります。2021年に買って、いま2本を回しています。

※素材表示はAmazonの商品ページより(2026年8月時点)。
出典:パールイズミ|ポリウレタン繊維について

どちらを買うか|値段は倍ちがいます

100kmを超えて走る日があるなら、こちらです。パッドの差はそこから開きます。

パールイズミ(PEARL IZUMI) コールドシェイド パンツ|日本人体形設計・遮熱・吸汗速乾・UVカット・抗菌防臭

80kmまでで足りるなら、こちらで不満はありませんでした。まずレーパンを試したい人にも向きます。

Santic(サンティック) メンズ サイクルパンツ|パッド付き・速乾 春夏用

まとめ

総評 100km超・日本の夏・日本人の体形——この3条件が重なるほど、パールイズミとSanticの差は開いた
  • 日本人体形への縫製フィットはパールイズミがワンランク上。着た瞬間の一体感が違う。
  • Zwiftの大量発汗・日本の猛暑への対応力は、吸汗速乾・抗菌防臭素材のパールイズミが上回る。
  • ライド後のお尻の疲れが体感で3割以上減った。距離が伸びるほど差は広がる。
あわせて読みたい パールイズミ サイクルウェアの選び方|気温別おすすめ&全製品ガイド【2024-2025秋冬】
関連記事 パールイズミ ベンチレーション ノースリーブ レビュー|Zwiftで感じた涼しさと張り付きの真実
あわせて読みたい シマノの室内専用シューズ「SH-IC100」を試してみた|フラットペダル+ランニングシューズとの違いを比較
よかったらシェアお願いします
目次