Zwift1年生がお尻の痛みでリタイヤしなくなったサドル
Zwift1年生です。脚力は順調に伸びていますが、お尻が早々に限界をむかえます。1時間超えてくるとお尻の痛みで集中力が続かず、リタイヤすることも・・・
この状況から脱出すべく、いろんなサドルを試しましたがどれもしっくりと来ませんでした。
そんな中、今回ご紹介するサドルは見た目も座った感じも、第一印象は違和感しかないシロモノです。
新品で高かったし悔しいので、ひと月ほど「あーでもない、こーでもない」といじって悪あがきしていたら、130km、200kmといった長距離も走りきれるようになっちゃいました。
我ながら意外だな、と思ったのでご紹介します。
リタイヤしなくなったサドルとは?
実はロード用ではなくて、トライアスロン用です。
正直、異様な見た目です。穴あきサドルの前半分を切り落したかのような形。
前半分をあえて分離させて剛性を下げ、ペダリングに合わせてしならせることで不要な圧迫を防ぐ狙いです。トライアスロン用なので、水着のまま乗ってもストレスがないようクッションは極厚です。
一般的な形をしたGIANTのサドルに比べると超短く、幅が広いです。
重さは364g。
クッションは厚いけど短いので意外と軽い。
ISM PR3.0のセッティング方法
変わった形状ゆえに、セッティングもロード用のサドルとは異なります。
公式セットアップガイド(英語)によると、
- 通常サドルよりも5mm低く、
- 前側を水平、もしくは1~2度前下がりに
してくださいと書いてあります。
分厚いクッションが沈み込む分、サドルを高くするのかと思ってましたが逆です。低くしてください。そして前半分は幅があるので、真っすぐに取りつけないと内股が擦れます。
筆者のお尻は小さくないですが、この内股の擦れにはずいぶん悩まされました。何回も何回も、高さ・角度・向きを調整し直しました。このサドルはお尻の小さい人には合わないと思います。
座り方は、サドル後部上面に指2,3本分のスペースを残して座るのです。通常のサドルであれば、座骨をクッションに合わせて乗りますが、このサドルは脚の付け根で乗るイメージです。
形状も違うし乗り方も違うので、最初は違和感しかありません。ひと月くらいは"慣らし運転"する覚悟が必要です。
乗り心地を検証
Zwiftで慣らし運転を終えてから実走へ。
箱根往復130kmでの感想
横浜市内の自宅から芦ノ湖まで往復してみました。
坐骨を乗せるのでなく脚の付け根で乗る感覚は、「座る」というより「ちょこんと腰掛ける」イメージ。椅子の角に寄りかかっているような感じ。
ドカッと座りこまないので、結果的にペダルに体重を乗せやすいしお尻への荷重も減ります。
往復130km(7時間)でも痛みやしびれはありませんでした。クッションが分厚くて乗り心地も良好です。
Zwiftブルべで8時間座った感想
続いてZwiftの200kmブルべを走ってみました。
トイレに行ったり食べたりしながらですけど8時間も座ってました。いつもなら2時間でお尻は限界なのでビックリ。
筋肉の限界まで走れた感じで、達成感、満足感、疲労感、いろんな感覚を味わえました。
まとめ
Zwift中のお尻の痛みに悩まされ続けまたこの1年。このトライアスロン用のサドルに出会ったことで、ひと段落思想です。
あくまでわたしの場合は、ということです。サドルとの相性や感覚は個人差が大きいのでご参考程度にお願いします。
ちなみに、ISMサドルは用途によって形状が異なります。
シリーズ名 | 用途 |
---|---|
PN(Performance Narrow) | トライアスロン、TT、トラック、ロード |
PL(Performance Long) | ロード、MTB |
PS(Performance Short) | トライアスロン、TT |
PR(Performance Recreation) | ロード、MTB、クロスバイク |
PM(Performance Mountain) | MTB |
筆者は普段はクロスバイクなので、PRシリーズ。その中でも一番クッションが厚い3.0にしました。