PCでZwiftを立ち上げるたびに、

もう少し起動が早ければなー
と思ってました。Apple TV 4Kに乗り換えたら、5秒でZwiftが立ち上がります。「ちょっと走ろうかな」がそのまま走ることになります。
練習を続けられない理由は、たいてい「めんどくさい、時間がない」ということでしょう。リモコンをポチっと押して、サッサと始めてしまう。時間がないときは20分だけ乗ったりしています。Apple TVにしてから、めんどくさい、時間がない!という言い訳が減りましたよ。
正確には、電源を入れてから起動までが1秒ほど。そこからペアリング画面まで進むのに5秒程度です。PCのように「立ち上がるのを待つ」時間はありません。
4年間、ほぼ毎日乗り続けています。
先に結論:買っていい人と、やめたほうがいい人
4年使ったうえでの結論から書きます。Apple TV 4Kは万能ではありません。向いている人にはこれ以上ない選択ですが、合わない人には物足りない機材です。
・PCの管理や設定が面倒に感じる
・グループライドやレースが中心
・費用を抑えたい(ゲーミングPCの半額以下)
・置き場所を取りたくない
・ANT+のセンサーを使っている(Bluetoothのみ対応)
・接続するデバイスが3台以上ある(Bluetooth2台まで)
・最高画質でZwiftを味わいたい
右側に当てはまる項目があっても、回避策があるものと、ないものがあります。それぞれ後の章で詳しく書きました。とくにBluetoothの2台制限は、KICKR BridgeとWiFi接続を使えば解決できます。
買う前に知りたかったこと9つ
① インストールは簡単|iPhoneがあればほぼ自動

Apple TVにiPhoneを近づけるだけで、Wi-Fi設定・Apple IDなどが自動でコピーされます。箱を開けてからZwiftを起動するまで、10分かかりません。
② ANT+センサーはつながらない
Apple TV 4KはANT+を受信できません。接続できるのはBluetoothデバイスのみです。古いGarminウォッチやANT+専用センサーをお持ちの場合は、Bluetooth対応品への買い替えか変換ブリッジが必要です。最近のスマートトレーナーや心拍計の多くはBluetooth対応なので、新しく揃えるなら問題ありません。
③ Bluetoothは2台まで|Zwift Click・Rideを足すと詰まる
Apple TVのBluetooth同時接続数はリモコンを除いて2台までです。
スマートトレーナー利用の場合
(3台必要 → 枠が足りない)
- 1スマートトレーナー
- 2ケイデンスセンサー
- 3心拍センサー ← これが繋がらない
パワーメーター利用の場合
(2台で収まる)
- 14iiiパワーメーター(パワー+ケイデンス兼用)
- 2心拍センサー ← 問題なし
④ 画質は悪くない|ただしフルHDのほうが安定する
「4K」という名前ですが、Zwift側の設定は1080p(フルHD)にしておくのが正解です。

4K設定にするとフレームレートが落ちてカクつくことがあります。フルHDでも十分きれいで、動作が安定します。
⑤ チャットの文字が大きくて見やすい
テレビの大画面に出力するため、チャットの文字サイズが自然と大きくなります。画面にはありませんが、絵文字も大きくはっきり見えます。老眼になりつつあるわたしには、ありがたいのです。

ただし、リモコンでの文字入力はほぼ不可能です。最初のログインID・パスワード入力ですら苦痛レベルでした。チャットへの返信はZwift Companionアプリからスマホのキーボードで打つのが現実的です。

⑥ リモコンは慣れが必要

タッチパッド式のスワイプ操作でカーソルを動かします。最初の1週間は「あー、行き過ぎた」を連発しました。
やりがちな失敗
- スワイプのスピードを出しすぎてカーソルが飛ぶ
- ライド中にリモコンに触れてしまい、アプリが切り替わって集団から千切れる(これは本当にやった)
リモコンの設定については、こちらの記事も参考にしてください▼
⑦ カスタムワークアウトは本体で作れない
Apple TV単体ではカスタムワークアウトの新規作成ができません。
| デバイス | 作成 | 実行 |
|---|---|---|
PC / Mac iPad・Androidタブレット | ✓ | ✓ |
Apple TV 4K この記事 第2・第3世代 | ✕ | ✓ |
iPhone / Android スマホ | ✕ | ✓ |
⑧ リモコンの電池は約7ヶ月もつ
毎日使い続けて、電池残量の警告が出たのは約7ヶ月後でした。

充電端子はモデルによって異なります。
- 2021年モデル(第2世代): Lightningケーブル
- 2022年モデル(第3世代): USB-Cケーブル ← こちらが便利
⑨ バグは出る。でも直るのも速い
Zwiftのアプリに不具合が出ることはあります。2022年12月には、スクリーンショットを撮りためると途中で落ちるバグがありました。98kmのライドで78km走ったところで落ちて、記録が消えました。
ただ、記録を失ったのはこの一度きりで済みました。同じApple TVを使っている仲間から、原因と回避策をすぐに教えてもらえたからです。使っている人が多いぶん、情報が回るのが速い。わたしは英語が苦手なのでフォーラムを自分で追うのは難しいのですが、ネイティブの友人が拾って教えてくれます。これは本当に助かっています。
このバグもバージョン1.32で直りました。細かいものは、たいてい次のアップデートで解決しています。
ひとつだけ、例外があります。日本語が正しく表示されないバグです。こちらは10年近く直っていません。チャットが読めないので、けっこう致命的です。ただしこれはApple TV固有の問題ではなく、Zwift全体の問題です。詳しくはZwiftで日本語が表示されない原因と回避策に書きました。
どのモデルを買えばいいか — Zwiftなら「Ethernet」一択
Apple TV 4Kには2つのモデルがあります。
| Wi-Fiモデル | Wi-Fi + Ethernetモデル | |
|---|---|---|
| ストレージ | 64GB | 128GB |
| 有線LAN | なし | あり |
| Apple Store価格 | 34,800円 | 44,800円 |
ストレージだけで見れば64GBで十分です。Zwiftと数本のアプリしか入れません。でも、選ぶべきはEthernetモデルのほうです。
Zwiftは常時ネット接続が前提のアプリです。レース中にWi-Fiが一瞬途切れれば、集団から消えます。そしてZwiftのアップデートは頻繁にあります。大きなアップデートファイルをWi-Fiでダウンロードするのと有線でダウンロードするのでは、安定感がまったく違います。
ストレージの差ではなく、有線接続ができるかどうかです。
画質がどのくらい出るのか、iPadやゲーミングPCと比べてどうなのかは、Zwift用に Apple TV 4K(第3世代)を選ぶ|iPad・ゲーミングPCと4年使い比べた結論にまとめました。
まとめ:Zwift継続の最大の敵は「めんどくさい」
Zwiftのアップデートも、Apple TVならリモコンだけで2分ほどで終わります。
ペアリングしながら飲み物を準備してシューズを履けば、スタート準備完了です。「今日はいいか」の言い訳が出る前に乗り始めてしまえる、それがApple TVの本質的な強みだと思います。
- 起動1秒、リモコン1つで即スタート
- iPhoneユーザーなら設定も爆速
- BT2台制限はBridge・Companionで回避可能
- カスタムWO作成・最高画質が必要ならPC
【2026年追記】ゲーミングPCが壊れて、Apple TVに戻った
一度はゲーミングPCに乗り換えました。でもそのPCが壊れたとき、やっぱりコレだわ、と。ちっさいのに高級に見える不思議なヤツ。電気も食わず、静かにいい仕事してくれてます。
おまけ:Apple TVユーザーの見分け方
他の人のライドレポートを見ると、その人が何で走っているのか、だいたい見当がつきます。Zwiftに乗っている方なら、なんとなく気づいていることだと思います。
見ているのは2か所です。画面右に出る「近くにいるライダー」の人数と、ライダーの影。
- 前後3人+画面中央上に時刻表示 → スマホ
- 前後9人くらい+中央上に時刻表示 → 縦長のタブレット
- 前後6人+ライダーに影がない → Apple TV
- 前後6人+ライダーに影がある(夜間にヘッドライトが点く) → グラフィックボードを積んだWindows PC、またはM4搭載MacでUltraプロファイル
といっても、見抜いているわけではありません。気になったときは、本人に聞いています。先日も、やたらきれいな画面の方がいたので「何を使っているんですか」と尋ねたら、Windows 11とGeForce GTX 1660という答えが返ってきました。
そうやって聞いた答えと画面を照らし合わせているうちに、だいたいの見当がつくようになった、というだけの話です。Zwiftはコメントで気軽にやり取りできるので、聞けば大抵は教えてくれます。
ちなみにこのとき驚いたのは、Core i3とGTX 1660で十分きれいだったことです。わたしが比較に使ったのはRTX 2060でした。
