170mmから165mmのショートクランクに~快適Zwiftへの道~
欧州プロのデータを参考にして170mmから165mmのショートクランクに交換。その後、約5000km走ってみた結果をご紹介します。
適正クランク長は?欧州プロのデータで検証
身長に対する適正クランク長は何mmなのか?
欧州プロのデータを調べてみました↓
選手名 | 身長cm | クランク長mm |
---|---|---|
クリス・フルーム | 186 | 175 |
エガン・ベルナル | 175 | 170 |
ピーター・サガン | 184 | 172.5 |
エドワード・トゥーンス | 183 | 175 |
ジュリアン・アラフィリップ | 173 | 170 |
ステファノ・オルダニ | 178 | 172.5 |
レミー・マーツ | 175 | 172.5 |
身長(横軸)、クランク長(縦軸)のグラフにプロットして(青点)、中心線を引きました(青線)↓。青数字はクランク長です。
中心線でおおよその関係が見えてきました。筆者の身長170cmだと、クランク長は169mmあたり。
欧米人は脚が長いことを考慮して、4~5mm下に少しずらした平行線(黒線)も表示してみました。この黒線と青線の間が、適正なクランク長と言えそうです(個人差があるので幅を持たせています)。
参考にしたサイトはこちら。
165mmと170mmを乗り比べ
170mmでもギリギリ大丈夫そうですが、165mmを試してみました。FC-RS200の165mmクランクです。
実際に乗ってみると5mmの違いはすぐに分かります。直径34cmと33cmの円運動の違いは大きいです。
下半身の動きがコンパクトになったことで腰が落ち着き、上半身も安定しました。余分な力が抜けて身体全体をコントロールしやすく感じました。
170mm | 165mm |
---|---|
34cmの円運動 | 33cmの円運動 |
上死点で窮屈 | 上死点でも楽 |
高ケイデンスが辛い | 回しやすい |
165mmだとサドルを5mm高くセッティングすることになるので、上死点は相対的に10mm下がることになります。上死点での窮屈さも解消されて回しやすくなりました。
ガチの競技を行うのでなければ、怪我防止のためにも、回しやすいクランクで楽しむのがいいと感じました。
ちなみにパワーが低くなったとか太ももが疲れるとか、特にデメリットは感じていません。165mmに交換してから5000km走りましたけど、170mmに戻そうとは思いません。
2024年追記:165mmに変えてから4年以上になりますが、ずっと165mm派です。
ショートクランクで軽量化できる?
ショートクランクに交換したら5mm分軽量化できるのでしょうか?
計測した結果、5mmの違いはほんの数グラム。軽量化目的でのクランク交換はおすすめしません。
まとめ
欧州プロのクランク長データを根拠にして165mmに乗り換えました。個人的な意見になりますが、乗りやすくて4年以上(約5万km)愛用しています。特に膝が痛くなることもありません。
お試しでサドルを10mm高くすると、上死点での違いを疑似体験できます。検討されている方は、ぜひ試してみてください。