
ゲーミングPCでZwift(ズイフト)を楽しんでいる皆さん、モニター選びでこんな悩みを抱えていませんか?

Zwiftの世界をもっと美しく楽しみたいから4Kがいい?

レースで有利になるかも? やっぱり240Hzの滑らかさ?
この記事では、ゲーミングPC(GPU: RTX2060)環境で、「4K-60Hzモニター」と「フルHD-240Hzゲーミングモニター」の両方を実際に使用し、Zwiftでどちらが快適だったかを徹底比較します。
結論:RTX2060クラスのPCなら「4Kモニター」を推奨
先に結論からお伝えします。 エントリーからミドルクラスのゲーミングPC(RTX2060など)でZwiftをするなら、断然「4K-60Hzモニター」をおすすめします。
理由は、RTX2060のスペックでは240Hz(240FPS)の性能を全く活かせないからです。 それよりも、4K解像度による圧倒的な映像美のほうが、Zwiftの体験を何倍も豊かにしてくれます。
比較したディスプレイのスペック
比較した4Kと240Hz、各ディスプレイのスペックを表にまとめました。
| 項目 | 4Kモニター DELL S2721QS | ゲーミングモニター Pixio Hayabusa |
|---|---|---|
| 画面サイズ | ![]() 27インチ | ![]() 24.5インチ |
| パネル方式 | IPS | TN |
| 表示速度 | 60Hz | 240Hz |
| 解像度 | 4K 3840 x 2160 | FHD 1920 x 1080 |
| スピーカー | あり | なし |
| 購入価格 | 39,800円 | 37,980円 |
Dellの4Kモニターは2020年、Pixioは2019年の商品です。
最新モデルとの違いは、HDR対応やTYPE-C端子の追加、さらに高速な280Hz表示などです。
比較検証1:フルHD-240Hzモニター(Pixio Hayabusa)の実力
まずは、240Hzという超高速リフレッシュレートが魅力のゲーミングモニター(Pixio Hayabusa)でZwiftを試した結果です。
実測FPSと240Hzのギャップ フルHD(1920×1080)解像度でプレイしたところ、映像は確かにクッキリしており、集団走行でもカクつくことはありません。
しかし、肝心のフレームレート(FPS)を計測すると、80〜100FPS程度しか出ていませんでした。
【ポイント】 240Hzモニターの性能をフルに発揮するには、ゲーム側も常時240FPS近くで動作する必要があります。RTX2060のパワーでは、その半分以下しか出せないのです。
これでは、240Hzモニターの宝の持ち腐れです。 (もちろん、より高性能なGPU、例えばRTX 4070Tiなどを積んだ30万円クラスのPCなら話は別です)

ライダーの影もクッキリと見えるし、集団走行をしてもカクつかない。
ゲーミングPCは、AppleTV4Kとは明らかに違う高解像度な世界。ジャージの”しわ”まで細かく描かれている。

だけど240Hzの恩恵は?という視点で見ると・・・
ハッキリ言いましょう。
GPU「RTX2060」でZwiftしても80~100FPSしか出ません!
なので、240Hzという超高速ディスプレイの実力は発揮できない!
240Hzの恩恵を受けるにはより速いGPU(RX 9070 XT、4070Tiなど)を積んだゲーミングPCを買いましょう。30万くらいです。
比較検証2:4K-60Hzモニター(DELL S2721QS)の感動
次に、4K(3840×2160)解像度のDELL S2721QSでZwiftを起動してみます。
「視力が急に良くなった」かのような衝撃 起動した瞬間、フルHDとの違いに愕然としました。 まるで視力が急に良くなったかのように、世界のすべてがハッキリと見えます。





フルHDではぼやけていた細部までが緻密に描かれており、「Zwiftってこんなに作り込まれていたのか!」と感動します。メカ好きにはたまらない満足感です。
4Kのフレームレートは? では、4K解像度でのフレームレートはどうでしょうか。 実測したところ、約30FPSでした。GPUの使用率は50%程度だったので、おそらくGPUのビデオメモリ(6GB)がボトルネックになっているようです。
「30FPSだとカクつくのでは?」と心配になるかもしれません。 正直に言うと、視力が良い人や、FPSゲームに慣れている人は残像が気になる可能性があります。
筆者は老眼なせいか30FPSでも特に違和感はなく、それ以上に「4Kの美しさ」が勝りました。
「1440p」という最適な設定
もし4K(30FPS)でカクつきが気になる場合、解像度設定を「1440p」(2560×1440)に落とすのがおすすめです。 この設定で試したところ、58〜60FPSと、モニターの上限(60Hz)にほぼ張り付きました。
4Kの美しさには一歩劣りますが、フルHDよりはずっと高精細で、かつ滑らか。 RTX2060クラスのPCにとっては、この「1440p」が画質と滑らかさのベストバランスかもしれません。
まとめ:Zwiftモニター選びの結論

RTX2060搭載のゲーミングPCでZwiftをプレイする環境において、 「フルHD-240Hz」と「4K-60Hz」を比較した結果、以下の結論に至りました。
- 240Hzモニターは(RTX2060では)オーバースペック
そもそも80-100FPSしか出ないため、宝の持ち腐れになる。 - 4Kモニターは「Zwiftの世界」を一変させる。
圧倒的な解像度で、トレーニングの満足度が格段に上がる。 - 4K/30FPSが気になるなら「1440p」設定が最適解。
4Kモニターなら、状況に合わせて解像度を下げて滑らかさを確保することもできる。
以上の理由から、エントリー・ミドルクラスのPCでZwiftを楽しむなら、高リフレッシュレートモニターよりも「4Kモニター」を強く推奨します。
記事で紹介したモニターの後継機種や、おすすめの4Kモニターはこちらです。 美しいZwiftの世界で、トレーニングのモチベーションを上げてみませんか?
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