11-30Tの8速スプロケットに交換した感想
11-32Tスプロケットは平地から峠道までカバーできて最高。しかし峠道にあまり行く機会がないのであれば、平地で使いやすい11-30Tに交換すると街乗りの巡航速度を向上させることができます。
この記事では、11-32Tから11-30Tに交換した感想をご紹介します。
クラリスの11-32Tを11-30Tに交換した感想
各シーンで走ったのでその感想をご紹介します。
11-30T:平地での感想は?
11-32Tの最大の欠点は、18Tから一段重くすると15Tになってしまうこと。
50-18T(ギア比:2.78、31.6km/h)ではちょっと軽すぎるから重くしたいけど、50-15T(同3.33、37.9km/h)では重すぎて脚にガツンとくる。
軽い18Tのままで我慢して走るか、重いけど15Tに変速して踏み続けるか・・・いつも悩む。
11速の105にアップグレードできれば細かくギアを選べて快適に走れそうですが、各パーツが倍以上の価格になるので気軽にはできない。
そこで平地向きの11-30Tスプロケットです。
17Tというギアがあるので18Tから1段重いギアで走ることができます。ケイデンス90での単純計算速度を表にしました。上から速い順に並べています。
タイヤの外周とギア比だけの単純な速度計算です。
ギア | ギア比 | 速度 km/h |
---|---|---|
50-11 | 4.55 | 51.7 |
50-13 | 3.85 | 43.7 |
50-15 | 3.33 | 37.9 |
34-11 | 3.09 | 35.1 |
50-17 | 2.94 | 33.4 |
34-13 | 2.62 | 29.7 |
50-20 | 2.5 | 28.4 |
ギア | ギア比 | 速度 km/h |
---|---|---|
50-11 | ← | ← |
50-13 | ← | ← |
50-15 | ← | ← |
34-11 | ← | ← |
50-18 | 2.78 | 31.6 |
34-13 | ← | ← |
50-21 | 2.38 | 27.0 |
50-17Tだとケイデンス90で33.4km/h、50-18Tの31.6km/hから約2km/hアップ。
実際に平坦路を走ってみると50-17Tは脚力に合っていて快適。気持ちよく走れて巡航速度もアップしました。
11-30T:ゆるい向かい風、ゆるい登りでは?
ゆるい向かい風やゆるい登りではどうでしょうか?
50-17Tでちょっとキツイ時、一段軽くすると50-20T(ギア比:2.5)です。18Tが欲しい・・・
18Tが欲しい・・・
となります。
8段の限界でしょうか。ギアを細かく調整できないので、トルクやケイデンスで多少の路面変化は乗り越えていく必要があります。
ヒルクライムのとき
ヤビツ峠を登ってきました。
34-32でもキツかったので、34-30は修行のようです。脚力にもよりますが、少なくとも初心者には快適とは言えません。
そもそもヤビツ峠は初心者向きではありません。34-32でも34-34でもキツイです。
湘南平ではどうでしょうか?
13%の激坂には耐えられずに途中休憩しました。やはり初心者が本格的に登ろうとすると大きい歯数が必須です。
ギア | ギア比 | 速度 km/h |
---|---|---|
50-30 | 1.67 | 18.9 |
34-23 | 1.48 | 16.8 |
34-26 | 1.431 | 14.8 |
34-30 | 1.13 | 12.8 |
ギア | ギア比 | 速度 km/h |
---|---|---|
50-32 | 1.56 | 17.7 |
34-24 | 1.42 | 16.1 |
34-28 | 1.21 | 13.8 |
34-32 | 1.06 | 12.0 |
まとめ
平地で気持ちよく走りたくて11-32Tから11-30Tのスプロケットに交換しました。50-18Tより1段重い50-17Tを使うようになったことで巡航速度が向上しました。
ただし、本格的な登りではギアが重くなるので、要求される負荷は上がります。
街乗りメインで30km/h台の巡航速度を上げたい方には、11-32Tから11-30Tへの交換はおすすめできます。