50代からの「プロごっこ」。Zwiftでツール・ド・フランスを走る、大人の最高の遊び方

本記事には広告が含まれます。Amazonのアソシエイトとしてchari100.com は適格販売により収入を得ています。
ツール・ド・フランスのイメージ画像

自転車好きなら一度は憧れる、「ツール・ド・フランス」や「ジロ・デ・イタリア」。 テレビの前でワインを片手に観戦するのも最高ですが、もし、自分があの熱狂の中で走れるとしたら?

「いやいや、この歳でそんな激しいレースなんて無理だよ」

そう思うかもしれません。でも、Zwift(ズイフト)なら、それが叶うんです。

今回は、現実のプロツアーと同じ日程で開催される夢のイベント「Chasing Tour(2025年からはECRO)」についてご紹介します。 これは単なるレースではありません。私たちアラフィフ世代が童心に帰って楽しめる、最高の「プロごっこ」なのです。


目次

憧れのグランツールを、自宅のテレビ画面で

Chasing tourの公式HP画像
Chasing Tour 2024のWEBサイト

Chasing Tour(現ECRO)とは?

Zwift内には、世界中から2,200人以上が参加する巨大なレースコミュニティが存在します。 彼らが主催するこのイベントの凄いところは、「現実世界のレース日程とシンクロしている」点です。

例えば、イタリアで「ジロ・デ・イタリア」が開催されている期間は、Zwift内でも「ジロ」を模したステージレースが毎日開催されます。

▼2024年のステージレースリスト(夢のラインナップ!)
  • ティレーノ・アドリアティコ
  • ツール・ド・ロマンディ
  • ジロ・デ・イタリア
  • ツール・ド・スイス
  • ツール・ド・フランス
  • ブエルタ・ア・エスパーニャ

「プロごっこ」だから楽しい。距離は4分の1

「プロと同じコースなんて走れないよ!」と心配された方、ご安心ください。 さすがにプロと同じ200kmを走るわけではありません。距離や獲得標高は、我々ホビーライダーが楽しめるよう約4分の1程度に調整されています。

それでも、連日開催されるステージを走れば、気分は完全にプロ選手。 「今日のステージは山岳だから、脚をためておこう」なんて、独り言を言いながら走るのが最高に楽しいのです。

ツールなどのステージレースだけでなく、パリ~ルーベ、世界選手権といったワンデーレースもプロ日程に合わせて開催されます。


50代にこそ、この「祭り」をおすすめする理由

私が実際に参加して感じた、このイベントの本当の魅力。それは「大人の部活」のようなコミュニティ感です。

1. 毎日会うから「戦友」になる

Chasing Tourのスタートライン
スタートラインに毎日集合する

ステージレースなので、毎日ほぼ同じメンバーが顔を揃えます。 スタート前のチャットで「昨日の山はキツかったな」「今日はリハビリ走で行くよ」なんて会話が飛び交います。

リハビリ中のエリート選手が信じられないパワーで牽引したり、それを必死に追う我々おじさん勢がいたり。 国籍も年齢も超えて、「自転車が好き」というだけで繋がる感覚。

孤独になりがちな50代のトレーニングにおいて、これ以上のモチベーションはありません。

2. 「完走」だけで偉い。ポイント制の妙

このツアーはタイムではなく、順位に応じた「ポイント制」で競われます。 そして何より素晴らしいのは、「全レースに出なくてもいい」ということ。

仕事が忙しい日や、体調が優れない日は休んでOK。 「皆勤賞」を目指すもよし、好きなステージだけ走るもよし。 大人の事情に合わせて楽しめる柔軟さが、長く続けられる秘訣です。

▼ 筆者の2024年の全レース記録はこちら(ボロボロにやられた記録ですが…笑)


参加方法とエントリーのコツ

2025年からは「ECRO」へ

2024年までは「Chasing Tour」という名前でしたが、2025年からは運営団体が「ECRO(E-Cycling Race Organization)」に変更されました。

参加手順はシンプルです。

  1. 公式サイトでメールアドレスを登録
  2. ご自身のZwiftアカウントと連携(Zwift IDが必要です)

登録が完了すると、自分専用の「レースパス」ページが発行され、そこからワンクリックで各レースにエントリーできるようになります。

chasing red レースのエントリーページ
エントリーページ

▼開催時間もグローバル対応
時差に対応するため、1日に4回同じレースが開催されます。 会社員なら、19:30 または 22:00 の回が参加しやすいでしょう。


アラフィフが「完走」するための生存戦略

さて、夢のようなイベントですが、中身はしっかりレースです。 私たち世代が怪我なく、翌日に疲れを残さず楽しむための「生存戦略」をお伝えします。

①スタートダッシュは「全力で参加」

Zwiftレースあるあるですが、スタート直後の1分間は全員がスプリント状態です(笑)。 ここは無理をしてついていきましょう。

このロケットスタートに乗り遅れると、そこでレースが終わってしまいます。その後、上りで自然にバラけるので、ここで自分のカテゴリの選手集団に合流するようにしてください。

②「SSTペース」で明日へ繋ぐ

Chasing Tourのタイムライン
毎日レースが開催される

毎日レースがありますので、一日ですべてを出し切ってはいけません。 おすすめは「SST(スイートスポット)」と呼ばれる、「きついけど、笑顔は維持できる」くらいの強度。 これなら翌日も走れます。「無理をしない」が、長く楽しむ鉄則です。

③お酒より「クエン酸」と「梅干し」

連日走ると、どうしても脚が攣りやすくなります。 レース期間中は、少しだけアスリートのような食事を意識してみましょう。

  • 必須アイテム: 塩分チャージ、粉末クエン酸、梅干し
  • 食事: 小麦粉や脂っこいものを控えめに

「明日のステージのために、今日のビールは控えようかな」。 そうやって体調管理をしているプロ気分の自分に酔うのも、このイベントの醍醐味の一つです。


まとめ:さあ、デジタルのフランスへ行こう

Zwiftのステージレースは、単なるゲームではありません。 それは、日常の中に「冒険」と「挑戦」を取り戻す、貴重な体験です。

2025年のECROシーズンも、熱い戦いが予想されます。 速くなくてもいい。完走できなくてもいい。 世界中の自転車乗りと一緒に、同じ空気を吸って(バーチャルですが)、汗を流す。

そんな体験を、あなたも始めてみませんか?

もし、「まだZwiftを始めていない」「どんな機材が必要かわからない」という方は、ぜひ以下の記事を参考にしてみてください。 私が実際に使っている機材や、クロスバイクでの始め方を詳しく解説しています。

よかったらシェアしてね!
目次