自転車用のヘルメット選び | 安全マークを確認しよう

ヘルメットは種類がたくさんあって、どれを選んだらいいのか迷いますよね。
安価な海外製品のヘルメットの中には日本の安全基準を満たしていない製品もあり、いざというときに
- アゴ紐が外れる
- 衝撃吸収されない
など、わたしたちを守ってくれない可能性があります。
このページを読んでくださっている方には、安全なヘルメットを選んでいただきたいのです。
そのために知っておくべき日本の安全規格であるSGマークとJCFマークについてご紹介します。
知っておきたい日本のヘルメット規格
日本の安全規格には次の3つがあります。
- SGマーク(Safe Goodsマーク)
- JCF公認(日本自転車競技連盟公認マーク)
- JCF推奨(同推奨マーク)
順に解説していきます。
SGマーク:賠償制度のある安全規格

SG(Safe Goods)マークは、製品安全協会の安全規格です。
自転車乗車時、走行遊具使用時に着用するヘルメットについて、耐衝撃性、あごひも強度、脱げにくさなどを規定しています。
製品安全協会HPより
実際に強度実験を行って、合格した製品にのみSGマークが付与されます。
このSGマーク製品には、製品の欠陥によってケガをした際の治療費や休業損害を賠償してくれる制度があります。
SGマーク賠償制度では、事故が製品の欠陥により起こったと認められた人身損害について妥当と考えられる範囲で損害を賠償いたします。対象となる主な損害は入院費、通院治療費、通院交通費、休業損害等になりますが、事故の結果から妥当と認められる範囲となります。既往症の治療、被害者の希望による治療や個室利用料等は、損害の対象外となる場合があります。
製品安全協会HPより
ただし賠償には有効期限があります。
自転車ヘルメットの場合は新品購入日より3年間と定められています。
有効期間を過ぎると損害賠償の対象外となります。
このため、SGマークヘルメットは必ず新品を購入して、できれば3年ごとに買い替えましょう。ヘルメットメーカーも耐用年数を3年に設定しているところが多いです。
SGマークのヘルメットは帽子風であったり、中高生専用にデザインされた製品が多いです。

動画で見るとイメージしやすいです↓
<カジュアル&帽子タイプ>OGK サイクルヘルメット ラインナップ | Youtube動画
製品例:OGK社のヘルメット「シクレ(ベージュ色)」↓

JCF公認:競技用のヘルメット規格
日本自転車競技連盟(Japan Cycling Federation)の安全規格です。

ロードバイクで自転車競技に参加する方は、このJCF公認ヘルメットを装着する必要があります。

安全であることに加えて軽量で風通しがいいという特徴があります。

蒸れずに快適ですが1万円~と高価なため、日常で使うには少しハードルが高いヘルメットです。
JCF推奨:非競技用のスポーツヘルメット
JCF推奨マークは、SGマークとJCF公認ヘルメットの中間的な存在です。

自転車競技には参加しない、安価なヘルメットが欲しい!という方にマッチする安全規格です。
ほどよくスポーティでカジュアルなデザインをしています。

競技用ヘルメットは通気性が良すぎて髪の毛がボサボサになりがちですが、こちらのJCF推奨ヘルメットは通気口が少なくて髪の毛も乱れにくいです。

価格もJCF公認ヘルメットの半額程度の数千円~に抑えられています。

海外の規格は安全なの?
海外の安全規格には、CE(欧州)、GS(ドイツ)、CPSC(米国)などがあります。
- CE(EN1078)マーク(欧州連合の欧州委員会)
- GSマーク(ドイツ製品安全法)
- CPSCマーク(米国消費者製品安全委員会)
CEマーク製品を購入する際は、自転車用ヘルメット(EN1078)であるか確認が必要です(カヌー用ヘルメットなどにもCEマークがついています)。
また海外メーカー品の中には、日本の安全規格を取得していないものもあります。
日本国内で使うのであれば、損害補償を受けられるSGマーク、レースに参加できるJCF公認マーク、安全で安価なJCF推奨マークの製品をおすすめします。
まとめ

自転車ヘルメットを選ぶ際は、必ず安全マークがあるかチェックしてください。
安全規格を満たしたヘルメット購入に補助金を出している自治体もありますので、お住いの自治体HPを確認して、自治体の予算がなくなる前に早めに購入しましょう。