自転車好きなら一度は憧れる、「ツール・ド・フランス」や「ジロ・デ・イタリア」。動画で観戦するのも最高ですが、もし、あの熱狂の中で走れるとしたら?

いやいや、そんな激しいレースなんて無理
そう思うかもしれません。でも、Zwiftなら、それが叶うんです。
今回は、現実のプロツアーと同じ日程で開催されるイベント「Chasing Tour(2025年からはECRO)」についてご紹介します。
これは単なるレースではありません。私たちファンが楽しむツールごっこなのです。
憧れのグランツールに参加する

Chasing Tour(現ECRO)とは?
Zwift内には、世界中から2,200人以上が参加する巨大なレースコミュニティが存在します。 彼らが主催するこのイベントの凄いところは、「現実世界のレースとシンクロしている」点です。
例えば、イタリアで「ジロ・デ・イタリア」が開催されている期間は、Zwift内で「ジロごっこ」が毎日開催されます。
- ▼2024年のステージレースリスト(夢のラインナップ!)
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- ティレーノ・アドリアティコ
- ツール・ド・ロマンディ
- ジロ・デ・イタリア
- ツール・ド・スイス
- ツール・ド・フランス
- ブエルタ・ア・エスパーニャ
プロごっこのレースは4分の1の距離
さすがにプロと同じ200kmを毎日、は無理。プロごっこは、距離や獲得標高は約4分の1程度に調整されています。
それでも、連日ステージを走れば疲労もたまります。

山岳ステージまでは脚をためておこう
なんて作戦を立てて走るのが最高に楽しいのです。
ステージレースに参加するメリット
私が実際に参加して感じた、このイベントの本当の魅力。それは「部活」のようなコミュニティ感です
1. 毎日会うから「戦友」になる

ステージレースなので、毎日ほぼ同じメンバーが顔を揃えます。 スタート前のチャットで、

昨日の山はキツかったな

今日はリハビリ走で行くよ
なんて会話が飛び交います。
リハビリ中のエリート選手が信じられないパワーで牽引し、それを必死に追う我々おじさん勢。国籍も年齢も超えて、「自転車が好き」というだけで繋がる感覚
孤独になりがちなトレーニングにおいて、これ以上のモチベーションはありません。
2. 「完走」だけで偉い
このツアーはタイムではなく、順位に応じた「ポイント制」で競われます。 そして何より素晴らしいのは、「全レースに出なくてもいい」ということ。
仕事が忙しい日や、体調が優れない日は休んでOK。 「皆勤賞」を目指すもよし、好きなステージだけ走るもよし。 それぞれの都合に合わせて楽しめる柔軟さが、長く続けられる秘訣です。
▼ 筆者の2024年の全レース記録はこちら

参加方法とエントリーのコツ
2025年からは「ECRO」へ
2024年までは「Chasing Tour」という名前でしたが、2025年からは運営団体が「ECRO(E-Cycling Race Organization)」に変更されました。
- ECRO公式サイト: https://www.ecro.app/
参加手順はシンプルです。
- 公式サイトでメールアドレスを登録
- ご自身のZwiftアカウントと連携(Zwift IDが必要です)
登録が完了すると、自分専用の「レースパス」ページが発行され、そこからワンクリックで各レースにエントリーできるようになります。

▼開催時間もグローバル対応
時差に対応するため、1日に4回同じレースが開催されます。 会社員なら、19:30 または 22:00 の回が参加しやすいでしょう。
完走するための戦略
さて、このイベントは結構ガチなレースイベントです。 怪我なく、翌日に疲れを残さず楽しむための「戦略」をお伝えします。
①スタートダッシュは「全力で参加」
Zwiftレースあるあるですが、スタート直後の1分間は350wで行きましょう。このロケットスタートに乗り遅れると、そこでレースが終わってしまいます。
その後、上りで自然とカテゴリ別にバラけるので、ここで自分のカテゴリに残るようにしまょう。
②「SSTペース」で明日へ繋ぐ

毎日レースがありますので、一日ですべてを出し切ってはいけません。 おすすめは「SST(スイートスポット)以下」くらいの強度。 これなら翌日も走れます。あまり無理をしないことが、長く楽しむ鉄則です。
③お酒より「クエン酸」と「梅干し」
連日走ると、どうしても脚が攣りやすくなります。 レース期間中は、少しだけ食事に気をつけましょう。
- 必須アイテム: 塩分チャージ、粉末クエン酸、梅干し
- 食事: 小麦粉や脂っこいものを控えめに
「今日のビールは控えようかな」。 そうやって体調管理をして調整していくのもステージレースの醍醐味です。
まとめ さあフランスへ!
Zwiftのステージレースは、単なるレースではありません。日常の中に「冒険」と「挑戦」を取り戻す、貴重な体験です。
2025年のECROシーズンも、熱い戦いが予想されます。 速くなくても、完走できなくてもいい。 世界中の自転車乗りと一緒にツールごっこを楽しむ。
もし、「まだZwiftを始めていない」「どんな機材が必要かわからない」という方は、ぜひ以下の記事を参考にしてみてください。 私が実際に使っている機材や、クロスバイクでの始め方を詳しく解説しています。

