RAIL ACTIVEの12速化は無理だった件

リムブレーキのクロスバイク「RAIL ACTIVE」を12速にすることはできないのか?
Shimano製品を調べてみると、12sシフターはMTB用しかなさそう。
- 105(7100)のRDで使えるのか?
- SLXのRDはロード用スプロケット対応なのか?
調べてもよくわからなかったので、Shimanoさんに問い合わせて教えていただきました。
SL-M7100シフター、ロード用12速RDで使える?

まず疑問に思ったことは、
12sシフター(SL-M7100)って
105(7100)のRDで使える?
でした。つまり、
シフター | RD | スプロケット |
---|---|---|
SL-M7100 | RD-R7100 | CS-R7100 |
という組み合わせで使えないだろうか?と。
Shimanoさんの回答は、

使えません
でした。
また、RD-R7100用のフラットバー用シフターは現在販売していないとこのこと。ということは、ドロップハンドルにするしかリア12速化への道はない・・・
が、そう簡単にもいかないのです(後述)。
SL-7100、RD-M7100とCS-R7100の組み合わせは?

次の疑問は、
SL-M7100シフター、RD-M7100を使ってロード用のリアホールを変速させることができる?
です。つまり、
シフター | RD | スプロケット |
---|---|---|
SL-M7100 | RD-M7100 | CS-R7100 |
という組み合わせ。これについても、

使えません
というご回答でした。
このRD-M7100は、一番大きなギアが45Tか51Tのスプロケットでのみ使えるのだそう。
つまり、ローに変速するにつれてRDが大きく下がりこむ設計になっていて、CS-R7000の34TとかだとRDとの間が開きすぎてしまうのだと。
さらにトップ側は10Tで設計してあるので、こちらは近づきすぎて変速しない・・・
というわけでこの組み合わせもNGでした。
SL-M7100、RD-M7100、CS-M7100なら?

では、スプロケットまでCS-M7100にすれば大丈夫でしょうか?
シフター | RD | スプロケット |
---|---|---|
SL-M7100 | RD-M7100 | CS-M7100 |
これはOKとNGの場合があります。
ディスクブレーキならOK
CS-M7100スプロケットは、10T対応用の「MICRO SPLINE」と呼ばれる独自規格のフリーにのみ対応しています。

このフリーは現状、ディスクブレーキのリアホイール専用なのです。
MICRO SPLINEフリーのリアホイールを買ってきてCS-M7100を取り付ければ、後はシフターとRD、チェーンの交換で12速になります。
「MICRO SPLINE」について、より詳しく知りたい方は公式HPで確認ください↓
リムブレーキでは使えない
そしてこのMICRO SPLINE仕様のスプロケットは、ロード用のハブに取り付けることは出来ない(※)そう。溝の数も経の大きさも違うのです。
残念ながら、リムブレーキ仕様のRAIL ACTIVE(2021)では使えないとのこと。
WH-RX880シリーズのみ、ロード用フリーとMTB用フリー両方に対応
7100のドロップ仕様にすれば12速化できる?
では、最終手段でドロップハンドルに変えてST-R7120を使えば、RAIL ACTIVEを12速化できるのか?
という質問に対しては、

リムブレーキ仕様のクロスバイクでは出来ません
とのこと。理由は、

ST-R7120は油圧ブレーキ専用です
とのことでした。
RAIL ACTIVEはリムブレーキなので使えない!!

結局、RAIL ACTIVE(2021)をリア12速化するのは現状は無理そうです。
リムブレーキ対応の12速システムが発売されれば可能でしょう。それまでは「待ち」です。
RAIL ACTIVEの12速化は現状無理!
クロスバイクのRAIL ACTIVEを12速化できるのか?
調べた結果、記事執筆時(2024年)に販売されているパーツではできません!
なので12速のクロスバイクが欲しい場合は、12速が標準仕様となっているスペシャライズドのSirrus X 5.0という選択肢しかない。
また、現状12速でなくともいずれは12速に!という方は、必ずディスクブレーキのクロスバイクを買っておきましょう。リムブレーキよりも可能性が高まります。


各社クロスバイクのスペックはこちらに記載しています↓