2026年4月から、自転車に関する道路交通法が改正されました。16歳以上の運転者による信号無視や歩道通行などの違反に、新たに反則金(青切符)が科されるようになっています。
クロスバイクはもちろん、特に公道でロードバイクトレーニングをされている方は、下り坂やスクールゾーンなどで注意が必要です。
60%以上
自転車事故のうち、自転車側に違反あり
(信号無視・一時不停止など)
出典:神奈川県警提供データ/広報よこはま 2026年8月号
神奈川県警のデータによると、横浜市内の自転車事故の死傷者は若者が最も多く、特に16歳が突出しています。青切符の対象が「16歳以上」に設定された背景には、こうした実態があります。
では、実際にどんな違反が多いのか。神奈川県警の統計から上位3つを見てみます。
1位の一時不停止は「止まれ」の標識を見落とす・無視するケース。2位のながらスマホは最も高額な12,000円。どれも日常的にやりがちな行為ばかりです。
「知らなかった」では済まされません。ルールを守って安全に自転車に乗りましょう。以下に、何が違反でいくら科されるのかを詳しく解説します。
npa.go.jp 警察庁交通局発行のPDF原本はこちら自転車に「速度違反」の反則金はある?
結論から言うと、あります。
自転車は軽車両です。標識で最高速度が指定された道路(ゾーン30など)でその速度を超えた場合、超過した速度に応じて以下の反則金が科されます。
15km未満
6,000円
15km以上
20km未満
7,000円
20km以上
25km未満
10,000円
25km以上
30km未満
12,000円
例えばゾーン30の道路を50km/hで走行した場合、20km超過で10,000円の反則金です。ロードバイクなら下り坂で簡単に到達する速度です。
標識がない道路ではどうなる?
ただし、自転車には自動車のような「法定速度」がありません。標識がない道路では速度の数値的な上限は定められていないため、速度超過そのものでの取り締まりは成立しません。
超過量に応じて6,000〜12,000円。
速度超過での反則金はなし。
ただし安全運転義務は常に課されます。
「標識がなければ何キロ出してもいい」というわけではありません。速度超過の反則金こそないものの、危険な速度での走行は別の反則行為や刑事処分の対象になります。
速度超過以外で取り締まられるケース
標識の有無に関係なく、スピードの出し過ぎは以下の違反に問われる可能性があります。
歩道での
徐行義務違反
3,000円
見通しの悪い交差点等での
徐行場所違反
5,000円
安全運転義務違反
(危険な速度・方法)
6,000円
事故を起こした
悪質・危険な場合
赤切符
(刑事罰)
特にゾーン30や下り坂では、サイコンで速度を確認しながら走ることが大切です。
みんな見ていますよ。
ロードバイクは特に注意
ロードバイクやスポーツタイプのクロスバイク乗りの方は、以下のケースで意図せず違反になる可能性があります。
ゾーン30の道路では20km超過で10,000円。ロードバイクの下り坂なら一瞬です。サイコンで速度を確認し、指定速度内に抑えてください。
「徐行」とはすぐに止まれる速度(直ちに停止できる速度)です。例外的に歩道通行が認められた場合も、車道寄りを徐行する義務があります。
歩道通行について

(出典:警察庁交通局のPDFより)
16歳以上の運転者に対し、信号無視や歩道通行違反などの違反行為に反則金が科されています。
歩道を走った際の処罰内容
歩道通行に関しては、改正前と2026年4月以降の運用(青切符)で内容が変わりました。
- 3ヶ月以下の懲役
- または5万円以下の罰金
- 歩道通行が認められていない場所を走る行為
- 歩行者の通行を妨げる、徐行しないなどのルール違反
ただし、単なる歩道通行についてはこれまで通りの運用とされています。
単に歩道を通行しているといった違反については、これまでと同様に、通常「指導警告」が行われます。青切符の導入後も、基本的に取締りの対象となることはありません。
警察庁交通局のPDFより
* 例えば、スピードを出して歩道を通行して歩行者を驚かせ立ち止まらせた場合や、警察官の警告に従わずに歩道通行を継続した場合には、取締りを受ける場合があります。
過度に心配する必要はありませんが、交通ルールはしっかり把握しておきましょう。
その他違反の反則金
その他違反の反則金は以下の通りです。
| 違反の種類 | 2026年4月〜 (青切符) |
改正前 (赤切符) |
|---|---|---|
歩道通行・右側通行・信号無視 通行区分違反など |
6,000円 | 3ヶ月以下の懲役 または5万円以下の罰金 |
一時停止せず 止まれの標識 |
5,000円 | 同上 |
ながらスマホ(保持) 手で持って通話・注視 |
12,000円 | 6ヶ月以下の懲役 または10万円以下の罰金 |
傘さし・イヤホン・無灯火 片手運転など |
5,000円 | 5万円以下の罰金 |
並進 並進禁止違反 |
3,000円 | 2万円以下の罰金 |
踏切不停止・遮断踏切立入り |
6,000〜7,000円 | — |
特にながらスマホは危険で反則金も最も高額(12,000円)なので注意してください▼
自転車の交通違反で免停に?
テレビで見かける、
という疑問については、
運転免許を有している者が自転車で交通違反を犯した場合であっても、運転免許の点数が付されることはありません。
しかし、公安委員会が、自動車等を運転することが著しく道路における交通の危険を生じさせるおそれがあると認めるときは、運転免許保有者に対して、6月を超えない範囲内で期間を定めて運転免許の停止処分が行われることがあります。
具体的には、運転免許を有している者が、自転車でひき逃げ事件や死亡事故等の重大な交通事故を起こした場合や、酒酔い運転・酒気帯び運転をはじめとする特に悪質・危険な違反を犯した場合に、運転免許の効力が停止されるときがあります。
警察庁交通局のPDFより
とありました。ひき逃げや死亡事故は言語道断ですが、飲酒・過剰な速度超過にも気を付けてください。
実際の事例も記載されていました▼
令和6年11月中、自転車の酒気帯び運転で検挙された40~50歳代の男性3人に対し、自動車等を運転することが著しく道路における交通の危険を生じさせるおそれがあるものとして、6か月以内で運転免許を停止する処分を行いました。
警察庁交通局のPDFより
という方、それ免停になりますよ!!
はもちろんダメですよ!
ルールを守ることはもちろんですが、もしもの事故に備えてヘルメットでの安全対策も大切です。ヘルメットの選び方はこちらをチェック▼
自転車ヘルメットの選び方|SGマーク・JCF公認・JCF推奨の違いを徹底比較
2023年4月から自転車乗車時のヘルメット着用が努力義務になりました。SGマーク・JCF公認・JCF推奨など、規格の違いと選び方をわかりやすく解説します。
まとめ
2026年4月から、自転車の交通違反に青切符(反則金)が導入されました。
標識で最高速度が指定された道路では、超過量に応じた段階別の反則金(6,000〜12,000円)が科されます。自転車には法定速度がないため標識のない道路では速度超過での反則金はありませんが、危険な速度での走行は安全運転義務違反(6,000円)や徐行義務違反(3,000〜5,000円)、悪質な場合は刑事処分(赤切符)の対象です。
信号無視や歩道通行違反などは6,000円〜の反則金が科されます。特にゾーン30(生活道路)や下り坂では、メーターを確認しつつ走行することが大切です。
くれぐれも安全運転で、気を付けて走行しましょう。
反則金の全一覧(神奈川県警資料より)
以下は神奈川県警が公開している、自転車をはじめとする軽車両の反則行為と反則金の全一覧です。自転車に関係する主な違反には注をつけています。
| 反則行為の種類 | 反則金(円) |
|---|---|
| 携帯電話使用等(保持)注① | 12,000 |
| 放置駐車違反 | |
| 駐停車禁止場所等 ― 高齢運転者等専用場所等 | 12,000 |
| 駐停車禁止場所等 ― 高齢運転者等専用場所等以外 | 10,000 |
| 駐車禁止場所等 ― 高齢運転者等専用場所等 | 11,000 |
| 駐車禁止場所等 ― 高齢運転者等専用場所等以外 | 9,000 |
| 遮断踏切立入り | 7,000 |
| 速度超過 | |
| 25km以上30km未満 | 12,000 |
| 20km以上25km未満 | 10,000 |
| 15km以上20km未満 | 7,000 |
| 15km未満 | 6,000 |
| 駐停車違反 | |
| 駐停車禁止場所等 ― 高齢運転者等専用場所等 | 9,000 |
| 駐停車禁止場所等 ― 高齢運転者等専用場所等以外 | 7,000 |
| 駐車禁止場所等 ― 高齢運転者等専用場所等 | 8,000 |
| 駐車禁止場所等 ― 高齢運転者等専用場所等以外 | 6,000 |
| 信号無視 | |
| 赤色等 | 6,000 |
| 点滅 | 5,000 |
| 反則金 6,000円 | |
| 通行区分違反 | 6,000 |
| 追越し違反 | 6,000 |
| 踏切不停止等 | 6,000 |
| 交差点安全進行義務違反 | 6,000 |
| 反則金 5,000円 | |
| 環状交差点安全進行義務違反 | 5,000 |
| 横断歩行者等妨害等 | 5,000 |
| 安全運転義務違反 | 5,000 |
| 通行禁止違反 | 5,000 |
| 歩行者用道路徐行違反 | 5,000 |
| 歩行者等側方通過義務違反 | 5,000 |
| 急ブレーキ禁止違反 | 5,000 |
| 法定横断等禁止違反 | 5,000 |
| 路面電車後方不停止 | 5,000 |
| 優先道路通行車妨害等 | 5,000 |
| 環状交差点通行車妨害等 | 5,000 |
| 徐行場所違反 | 5,000 |
| 指定場所一時不停止等 | 5,000 |
| 幼児等通行妨害 | 5,000 |
| 安全地帯徐行違反 | 5,000 |
| 被側方通過車義務違反 | 5,000 |
| 通行帯違反 | 5,000 |
| 道路外出右左折合図車妨害 | 5,000 |
| 指定横断等禁止違反 | 5,000 |
| 車間距離不保持 | 5,000 |
| 進路変更禁止違反 | 5,000 |
| 追い付かれた車両の義務違反 | 5,000 |
| 反則金 5,000円 注② | |
| 合図不履行 注② | 5,000 |
| 合図制限違反 注② | 5,000 |
| 警音器吹鳴義務違反 注② | 5,000 |
| 反則金 3,000円 | |
| 乗合自動車発進妨害 | 3,000 |
| 割込み等 | 3,000 |
| 交差点右左折等合図車妨害 | 3,000 |
| 交差点優先車妨害等 | 3,000 |
| 緊急車妨害等 | 3,000 |
| 交差点等進入禁止違反 | 3,000 |
| 無灯火 | 3,000 |
| 減光等義務違反 | 3,000 |
| 乗車積載方法違反 | 3,000 |
| 軽車両整備不良 | 3,000 |
| 自転車制動装置不良 注① | 3,000 |
| 泥はね運転 | 3,000 |
| 転落等防止措置義務違反 | 3,000 |
| 転落積載物等危険防止措置義務違反 | 3,000 |
| 安全不確認ドア開放等 | 3,000 |
| 停止措置義務違反 | 3,000 |
| 公安委員会遵守事項違反 | 3,000 |
| 通行許可条件違反 | 3,000 |
| 歩道徐行等義務違反 注③ | 3,000 |
| 路側帯進行方法違反 | 3,000 |
| 並進禁止違反 | 3,000 |
| 軌道敷内違反 | 3,000 |
| 道路外出右左折方法違反 | 3,000 |
| 交差点右左折方法違反 | 3,000 |
| 環状交差点左折等方法違反 | 3,000 |
| 軽車両乗車積載制限違反 | 3,000 |
| 制限外許可条件違反 | 3,000 |
| 原付等牽引違反 | 3,000 |
| 自転車道通行義務違反 注③ | 3,000 |
| 警音器使用制限違反 | 3,000 |
注② 自転車以外の軽車両を除く
注③ 普通自転車が対象
出典:神奈川県警察
