「世界最高峰の走りを間近で見たい! でも、広い会場のどこで観戦するのが正解?」
「選手が一瞬で通り過ぎて終わり…なんてことにならない?」
そんな不安をお持ちのあなたへ、クロスバイクとZwiftを愛する私(Zippy)が、実際にワールドトライアスロンシリーズ横浜大会2024を現地で応援してきたレポートをお届けします。
結論から言うと、最高の観戦場所は「開港広場前」交差点付近です。なぜなら、ここは「駅から徒歩1分」でありながら、「バイクもランも、移動せずに何度も目の前を通過する特等席」だからです。
世界レベルの選手が見せた「33分台のラン」や「独特なバイクフォーム」の分析とともに、現地の熱気をお伝えします。
結論:応援場所は「開港広場前」交差点が最強である理由
私が陣取ったのは、大桟橋の入り口にあたる「開港広場前」交差点付近です。

メリット①:アクセスが神レベル
最寄駅は、みなとみらい線の「日本大通り駅」。地上出口からわずか100mほどです。ほぼ目の前と言っても過言ではありません。
スタート前に余裕を持って到着し、体力を温存したまま待機できるのは、観戦において最強のメリットです。
メリット②:移動なしで「計13回」も選手が見れる
トライアスロンは周回コースで行われますが、この場所はコース設定の妙により、以下の回数だけ選手が通過します。
- バイクパート: 9周
- ランパート: 4周
つまり、一歩も動かずに合計13回も世界トップレベルの走りを見ることができるのです。
周回ごとに順位が入れ替わるレース展開や、選手たちの表情の変化をじっくり観察できる、まさに「特等席」でした。
【バイク編】ロードレースとは違う!世界基準の機材とフォーム
待機していると、凄まじいスピードで先頭集団がやってきました。

目の前を通過する選手たちを見て、まず圧倒されたのはその体型です。
独自の視点:ここが凄い!選手別フォーム分析
| 選手名 | 国籍 | 特徴・分析 |
| エマ選手 | 🇨🇵フランス | 脚がとにかく長い! Livジャージを着こなし、 ボトルをくわえながら余裕の走行。 |
| レオニー選手 | 🇨🇵フランス | 「脱力」の達人。 ハンドル位置は低いのに 肩の力が抜けていて、 MAVICの黄色いホイールを 軽やかに乗りこなしていました。 |
| テイラー選手 | 🇺🇸アメリカ | パワー系。 フランス勢に比べ上半身が ガッチリしており、 先頭を引く姿も余裕そう。 |
| ニナ選手 | 🇩🇪ドイツ | 唯我独尊のフォーム。 ブラケットの握り方が独特で 印象に残りました。 |

ロードレースとの決定的な「2つの違い」
普段ロードレースを見慣れている私が「おっ!」と思った違いは以下の2点です。

- ジャージや体形の違い
袖なしジャージと筋肉ランナーシャツとレーサーパンツが合体したようなウェアのため、肩周りの筋肉が露わに。ロード選手よりも上半身がガッチリしており、ケイデンス(回転数)で回すというより、パワーでグイグイ踏んでいくスタイルが目立ちました。 - ブラケットが「内側」を向いている
多くの選手のブレーキブラケットが、グイッと内側を向いていました。これは空気抵抗を減らすTT(タイムトライアル)ポジションに近い形を取るための工夫でしょう。
【ラン編】10kmを33分台!異次元の走り
ランパートに入るとペースが少し落ち着くため、選手の表情や汗までじっくり観察できます。
驚異的なタイムと個性豊かなフォーム
優勝したレオニー選手(フランス)と、3位のエマ選手(フランス)は、共に肩と腰がしっかり入った美しいフォーム。10kmを33分台という驚異的なタイムで駆け抜けました。

一方、猛追を見せたのがアメリカのグエン・ジョーゲンセン選手。
彼女は身長175cm、体重59kg(Wiki調べ)という、トライアスリートというより「ピュアランナー」のような軽やかな体型。全身を使ったバネのある走りが印象的でした。

データで見る勝敗の分かれ目
後でリザルトを確認して驚いたのが、総合2位だったテイラー選手(アメリカ)のデータです。

彼女のランタイムも33分台でしたが、トランジット(着替え)タイムが32秒かかっており、他の選手より約7秒遅れていました。
世界レベルの戦いでは、この数秒の「着替えの速さ」が勝敗を分けるのだと痛感しました。
【悲報】iPhoneでの撮影は「無理ゲー」でした
今回、現地の迫力を伝えようと意気込んでいましたが、正直にお伝えします。
iPhoneのカメラでは、速すぎて撮れません。
選手は一瞬で通り過ぎていきます。スマホのシャッターラグでは、狙った構図で撮るのは至難の業でした。
もし、これから観戦に行く方で「良い写真を撮りたい」と考えているなら、高速シャッターが切れるミラーレス一眼や、スポーツモード搭載のカメラを持っていくことを強くおすすめします。
まとめ:来年こそは…!
横浜トライアスロンのバイク・ラン観戦レポートをお届けしました。
- 観戦場所は「開港広場前」がベスト(日本大通り駅からすぐ)。
- バイク9周・ラン4周が見れるので移動不要。
- 世界レベルの選手は、体型も機材セッティングも独特。
ボランティアスタッフの方々(交通整理、医療、給水)の支えもあり、素晴らしい大会でした。地元の横浜でこれだけのレースが見られるのは本当に幸運です。
最後に:個人的なご報告
実は私、2025年は大腸がんの闘病で入院しており、応援に行くことができませんでした。ベッドの上で「あぁ、今年は行けなかった…」と悔しい思いをしましたが、だからこそ強く思います。
来年こそは、絶対にまたあの場所へ応援に行く!なんなら、回復してボランティア側として大会を支えたい!

そんな目標を胸に、今はリハビリと治療を頑張っています。
横浜市民の皆さん、そして自転車ファンの皆さん。来年の5月、ぜひ横浜の沿道でお会いしましょう!
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