Zwiftなどのインドアトレーニング、「暑さ」と「汗」に悩まされていませんか?
普通のジャージだと熱がこもるし、かといって裸だと汗が床に滴る……。
そんな悩みを解決するために、パールイズミのインドア専用モデル「ベンチレーション ノースリーブ」を導入してみました。
結論から言うと「風が通り抜ける涼しさは本物だが、クセもある」アイテムでした。
今回は、実際にZwiftで走り込んでわかった「扇風機効果」と、正直気になった「デメリット(張り付き)」について包み隠さずレビューします。
Zwift専用「ベンチレーションシャツ」の特徴
まずは、普通のサイクルジャージと何が違うのか、その特徴を見ていきましょう。
最大の特徴は、全面メッシュであること。

空気抵抗(エアロ)を気にする必要がないインドア専用設計のため、ピチピチではなく、風の通りを優先した「ゆとりのある設計」になっています。
インドア専用シャツでZwiftを快適に
生地感と品質
生地は吸汗速乾性に優れたポリエステル100%。
タグを見ると、安心の「日本製(Made in Japan)」です。縫製もしっかりしています。

生地の質感は、パールイズミのサイクルキャップに非常に近いです。薄いけれど、ある程度のハリがある感触ですね。

【実走レビュー】Zwiftで使ってみて感じた「涼しさ」と「弱点」
実際にZwiftで走ってみて、以下のポイントを検証しました。
1. 扇風機の風が「突き抜ける」快感
走り出してすぐに感じるのが、圧倒的な通気性です。
前面からの扇風機の風が、遮られることなく背中へと抜けていきます。
パールイズミの定番インナー「クールフィットドライ」と比較すると、その違いは明らかでした。
| 特徴 | ベンチレーションシャツ(本製品) | クールフィットドライ |
| フィット感 | ゆとりあり(ヒラヒラする) | 身体に完全密着 |
| 風の感じ方 | 直接肌に風が当たる感覚 | 気化熱で冷やす感覚 |
| 袖 | ノースリーブ | 半袖 |
身体に密着しないため、ヒラヒラと風に揺られながら体を冷却してくれます。まさに「着る扇風機」といった感覚です。
2. 【正直な感想】30分後の「張り付き」問題
あえてデメリットも正直にお伝えします。
非常に涼しいのですが、高強度で30分ほど走り続け、滝のような汗をかくと、さすがに生地が体に張り付きます。
肌と生地の間に空間がなくなると、初期の「ヒラヒラした涼しさ」は少し薄れます。
ただ、それでもメッシュ効果は持続しており、登りで汗だくになった後のダウンヒルでは、扇風機の風で冷えすぎて寒いと感じるほどでした。
3. 生地が「硬い」=「高耐久」というメリット
もう一つの特徴として、このウェアには伸縮性がほとんどありません。
触り心地も少し硬めです。
「着心地が悪いのでは?」と思うかもしれませんが、これは「耐久性が高い」という大きなメリットでもあります。
インドアトレーニングは毎日行う人も多く、洗濯の頻度も高くなります。
- 柔らかくてすぐ伸びてしまうウェア
- 少し硬いけれど、毎日洗ってもヘタらないウェア
ヘビーユーザーにとっては、後者のほうが長く使えて経済的です。このベンチレーションシャツは、まさに「日々の激しい練習に耐えるタフな相棒」と言えます。
結論:このウェアは「買い」か?

パールイズミのベンチレーションノースリーブは、以下のような方には間違いなくおすすめです。
- Zwift中の熱こもりに限界を感じている人
- 扇風機の風をダイレクトに感じたい人
- 毎日洗濯してもヨレない、丈夫な練習着が欲しい人
逆に、「肌触りの柔らかさ」を最優先する方には、少し硬く感じるかもしれません。
しかし、「涼しさ」と「耐久性」を求めるトレーニーにとっては、投資する価値のある一枚です。
おまけ:お尻の蒸れも気になるなら
同シリーズには、レーサーパンツもラインナップされています。
こちらも履いた瞬間からスースーする通気性があり、股間の蒸れ対策に最適です。上下セットで揃えると、快適性が段違いになります。

ぜひ、この「風が通る感覚」を体験して、快適なZwiftライフを送ってください!
