Zwift中にパワーや心拍計が途切れてしまう
Zwift中に突然パワーや心拍計が途切れてしまう「通信落車」という現象。集団走行中に発生すると千切れてしまったりして不本意な結果になりがちですし、ワークアウト中であればNG判定になりかねません。
この記事を読んでしっかり対策し、快適にレースやワークアウトを楽しみましょう。
ZwiftのANT+が途切れる原因
ANT+通信で使う2.4GHz(極超短波)は直進性が高く、壁などで反射してモノの後ろに回りんだりする性質があります。家具などがある屋内通信のWifiや電子レンジにも使われています。
ここで問題となるのは、同時に使ったときに電波が互いに打ち消し合ったり、重なりあって電波強度が不安定になることです。
これが「通信落車」が起こる原因です。
ANT+とは?
ガーミン傘下の会社が開発した通信規格「ANT」を改良したもの。スリープ機能を備えていて低消費電力。ボタン電池で長時間運用できるので、小型フィットネス機器と相性がいい。Bluetoothはペアリングして1対1で通信するのに対して、ANT+は複数デバイスと一度に通信できる。
実際、Zwift中に電子レンジを使うと「60w」や「0w」表示になって「あれ?あれ?」となります。
1分もレンジで温めて(0w状態で)いれば、集団からは千切れます。ワークアウト中であればNG判定になるでしょう。
この干渉、Zwiftのせいではないのですが、Zwiftがおすすめの対策方法をHPで公開していますのでご紹介します。
Zwift公認の「ANT+」強化策3つ
ここからはZwift推奨の方法をご紹介します。
通信距離を短くする
まずは出来るだけ通信距離を短くしてください。スマートトレーナー(パワーメーター)とPC間の距離を近づけるのです。
これは、
電波強度は距離の2乗に反比例する
という法則があるからです。
つまり、通信距離を半分にできれば電波強度は理論上4倍に、3分の1に出来れば電波強度は9倍になるのです。トレーナーとPCを近づけることは、シンプルですが大変有効なのです。
どれくらい近づければいいの?という疑問について、Zwiftは、
90cm以内
を推奨しています。USB延長コード等を活用して通信距離を出来るだけ短くしてください。
電力を確保する
次に気をつけるのは電力不足です。
例えば、USBハブで分岐させているケースです。電力が分散してANT+アダプタへの電力が足りなくなっていませんか?
分岐させたUSBハブではなく、PCのUSB端子に直でつなぎましょう。ちなみに必要な電力は、500mAです。
ANT+ドングルは500mAを使用すると最もスムーズに機能します。
Zwiftサポートページ
電池残量にご注意を
最後に心拍計やパワーメーターの電池残量です。電池残量が少ないと電波強度が弱くなります。
ANT+アダプタ、Zwiftに何の問題もないのに、認識しない場合は電池残量の可能性大です。充電したり電池交換されてから再度お試しください。
対策後は通信落車なし
実際、通信距離を1.4mから95cmに(電波強度は2倍以上に)して電子レンジを使ったところ、パワーダウン症状もなく超安定でした。
「本当にレンジ使ってる?」と何回も確認したくらい変化なしでした。数百円でビックリするくらい安定しますので、ぜひ試してください。
Amazonブランドの延長ケーブルがおすすめです。
どうしても改善されない場合
延長ケーブルの設置や電池交換といった対策をしても効果がない場合、Zwift公式のサポートページを参考に対策をしてみてください。
Zwiftサポートページ
公式HPには、電子レンジだけでなくサーキュレーターやワイヤレス機器、非シールドケーブルなど電波干渉の原因はいくつもあると書かれています。
個人的に確実だと感じているのは、Bluetooth接続の製品を使うことです。
Zwift公式サイトにも、
Zwiftは、BluetoothやANT+または両方を経由して通信することで、一連のハードウェアに対応します。どちらも同じように機能しますが、Bluetoothはより強い信号を送信する傾向があるようです。
Zwift公式サイトより
という記述がある通り、Bluetoothの方が通信が安定する印象があります。Bluetooth心拍計についてはこちらの記事で紹介しています↓
まとめ
Zwift中にANT+通信が落ちてしまう対策をご紹介しました。ANT+の途切れで悩んでいる方は、すぐにUSB延長コードで対策してください。
Zwift中に家族が電子レンジに近づいても安心して漕ぎ続けられます。