「固定ローラーのタイヤ、削りカスで部屋が汚れるのが嫌だ……」 「専用タイヤは硬くてはめるのが大変……」
そんな悩みを持つズイフター(Zwiftユーザー)の皆様、朗報です。 愛用しているエリート社の固定ローラー専用タイヤ「コペルトン」が、いつの間にかアップデートされていました。
結論から言うと、新型は「買い」です。 旧モデルで最大のストレスだった「あの作業」が不要になり、使い勝手が劇的に向上しています。
今回は、実際に4,000km以上乗り込んだ筆者が、新旧モデルの違いと耐久性を徹底レビューします。
そもそも「エリート コペルトーン」とは?
エリート(ELITE)のコペルトーンは、クラッシックトレーナー(タイヤドライブ式)専用に開発されたタイヤです。
- 高い耐久性
- 優れた静音性
この2点が特徴で、私も長年愛用しています。 以前、格安の「GORIX製タイヤ」と比較検証を行いましたが、静音性と振動の少なさでコペルトーンが圧勝。それ以来、浮気せずにリピートしています。
【新旧比較】新型コペルトンの劇的な進化ポイント
今回購入した新型と、使い古した旧型を比較したところ、大きな違いが2つありました。 特に1つ目の変更点は、ユーザーにとって最大のメリットです。
1. 悩みの種だった「バリ」が完全消滅
旧型コペルトンユーザーなら共感いただけると思いますが、以前のモデルは新品状態での「バリ」が酷いものでした。
トレッド中央にはヒダ状、サイドには細長い突起状のゴムバリが無数にあり、使用前にニッパーでこれを除去する「儀式」が必須でした。これを怠ると、ローラー周辺に赤いタイヤカスが飛び散り、大惨事になっていたのです。
しかし、新型を見ると・・・

ご覧の通り、新品状態でもバリが一切ありません。 開封してそのままホイールに装着し、すぐにトレーニングを始められます。あの面倒なバリ取り作業と、部屋の掃除から解放される。これだけで新型を選ぶ価値があります。
2. 内側の仕様が「繊維むき出し」に変更
もう一つの大きな変更点は、タイヤ内側の表面処理です。

- 旧型: ゴムで真っ黒に覆われている
- 新型: 編み込まれたタイヤ繊維(ケーシング)がむき出し
一見すると「ゴムが減って耐久性が落ちたのでは?」と不安になりますが、公式サイトによると以下の性能が強化されているとのこと。
- 静音性と快適性
- グリップの強化
- 耐久性の向上
繊維が見えているのは、しなやかさを出して静音性や乗り心地を向上させるための改良のようです。メーカーが「耐久性向上」と明言しているので、期待して使い込んでみます。
使い勝手検証:タイヤレバー不要の柔らかさ
専用タイヤといえば「硬くて装着が大変」というイメージがありませんか? 新型コペルトンは、その点も優秀です。
非常にしなやかで柔らかいため、タイヤレバーを使わずに素手だけで装着できました。 ホイールへの脱着が楽なので、パンク修理やタイヤ交換のストレスが激減します。初心者の方や女性にも強くおすすめできるポイントです。
▼バリ処理不要&装着もラクラク。騒音対策の決定版
正直レビュー:4,000km走ってパンクはした
「耐久性が高いなら、パンクしないの?」と疑問に思う方もいるでしょう。 正直にお伝えします。
私の場合、走行距離4,000kmでパンクしました。

中のチューブが消耗してしまったようです。
タイヤはまだまだ使える状態でしたので、チューブを交換して使い続けています。旧モデルでは12,000km使えたので、少なくともそれ以上は使い続けたいところ。
まとめ:コペルトンは正統進化していた
エリート社「コペルトン」のアップデート内容をまとめます。
- バリが消滅: 部屋が汚れず、使い始めの処理が不要に。
- 装着が楽: タイヤレバー不要なほど柔らかく進化。
- 内側の変更: 繊維むき出し構造になり、静音性と耐久性が向上(公称値)。
目標の12,000kmまで走れるかはこれからの検証になりますが、現時点での使用感は「最高」です。 特に「静かさ」と「部屋の清潔さ」を重視するトレーナー民にとって、これ以上の選択肢はないと言えるでしょう。
これからの季節、室内トレーニングの環境をアップデートしたい方は、ぜひ試してみてください。
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