自転車のヘルメットは安全規格で選ぼう

2024年1月22日サイクルウエアヘルメット

自転車で遊んでいる子どもたち
「安いヘルメットはダメよ」「わかってる!」

ヘルメット選びは安さ優先?それだけはやめてください。命取りになる可能性が高いです。

安全規格を満たさない安いヘルメットがどれほど危険なのか?国民生活センターの実験動画↓を見ると怖くなります。

ヘルメットは、

安全規格最優先!

で選んでください。チェックすべき安全規格をご紹介します。

自転車ヘルメットの安全規格

国内の安全規格は次の3つです。

  • SGマーク(Safe Goodsマーク)
  • JCF公認(日本自転車競技連盟公認マーク)
  • JCF推奨(同推奨マーク)

SGマーク(Safe Goods)

SGマーク
SGマーク(画像出典:製品安全協会

SGマークは、製品安全協会の安全規格です。

自転車乗車時、走行遊具使用時に着用するヘルメットについて、耐衝撃性、あごひも強度、脱げにくさなどを規定しています。

製品安全協会HPより

実際に強度実験を行って、合格した製品にのみSGマークがあります。

このSGマーク製品のすごいところは、製品の欠陥によってケガをしたら治療費や休業損害を賠償してくれる制度があることです。

SGマーク賠償制度では、事故が製品の欠陥により起こったと認められた人身損害について妥当と考えられる範囲で損害を賠償いたします。対象となる主な損害は入院費、通院治療費、通院交通費、休業損害等になりますが、事故の結果から妥当と認められる範囲となります。既往症の治療、被害者の希望による治療や個室利用料等は、損害の対象外となる場合があります。

製品安全協会HPより

ただし賠償には有効期限があります。

自転車ヘルメットの場合は、新品購入日より3年間と定められています。

有効期間を過ぎると損害賠償の対象外となります。SGマークヘルメットは必ず新品を購入して、3年ごとに買い替えましょう。各メーカーも耐用年数を3年に設定しています。

SGマークのヘルメットのご紹介

OGKのヘルメット
OGKのヘルメット

帽子風であったり、中高生専用にデザインされた製品などがあります。画像はいずれも日本メーカー「OGK」の製品です。

動画で見るとイメージしやすいです↓

JCF公認(Japan Cycling Federation)マーク

JCF公認マーク
JCF公認マーク

日本自転車競技連盟の安全規格です。ロードバイクで自転車競技に参加する方は、このJCF公認ヘルメットを購入する必要があります。

埼玉ロードレース
一流プロ選手も着用する(埼玉ロードレースにて)

安全であることに加えて軽量で風通しのいい製品です。

JCF公認の競技用ヘルメット

JCF公認ヘルメットはこのようなシルエットをしています↓

OGKのレース用ヘルメット
OGKのレース用ヘルメット

穴がたくさん開いていて蒸れずに快適ですが、1万円~と高価な製品が多いです。

JCF推奨マーク

JCF推奨マーク
JCF推奨マーク

JCF推奨マークは、SGマークとJCF公認ヘルメットの中間的な存在です。

レースへの参加は認められませんが、安全でありサイクリングを楽しむ方におすすめできる製品となっています。

OGKのスポーツヘルメット
OGKのヘルメット

日常生活にマッチするデザイン、そしてほどほどの通気性で髪の毛も乱れにくいです。

Canvasヘルメットの着用画像
OGK Canvas-Sports(画像出典:OGK

JCF公認ヘルメットの半額程度、数千円で購入できます。

OGK Canvas-Sportsを詳しく↓
> Amazonで探す
> 楽天はこちら
> Yahooショッピングはこちら

海外の規格は安全なの?

海外の安全規格には、CE(欧州)、GS(ドイツ)、CPSC(米国)などがあります。

  • CE(EN1078)マーク(欧州連合の欧州委員会)
  • GSマーク(ドイツ製品安全法)
  • CPSCマーク(米国消費者製品安全委員会)

CEマーク製品を購入する際は、自転車用ヘルメット(EN1078)であるか確認が必要です(カヌー用ヘルメットなどにもCEマークがついています)。

また海外メーカー品の中には、日本の安全規格を取得していないものもあります。損害補償を受けられるSGマーク、レースに参加できるJCF公認マーク、安全で安価なJCF推奨マークの製品をおすすめします。

まとめ

自転車ヘルメットは、安全マーク最優先で選びましょう。SGマーク、JCF(公認/推奨)マークです。

安全規格を満たしたヘルメットに補助金を出している自治体もあります。自治体の予算があるうちに早めに購入しましょう。