【悲報】RAIL ACTIVEの12速化は無理でした。シマノが教える「3つのNG理由」と解決策

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RAIL ACTIVE 2021

「愛車のRAIL ACTIVE(リムブレーキ)をもっと速くしたい。最新の12速にカスタムしたい!」

そう考えて、パーツの購入ボタンを押そうとしていませんか? ちょっと待ってください。そのままだと、数万円をドブに捨てることになります。

結論から言います。 現在のシマノ製品のラインナップでは、RAIL ACTIVE(リムブレーキ)のリア12速化は技術的に不可能です。

私も同じ夢を見て、何とか実現できないかとシマノさんに直接問い合わせて検証しましたが、分厚い「3つの壁」に阻まれました。

この記事では、あなたが無駄なパーツを買って後悔しないよう、私が人柱となって検証した「NGな組み合わせ」と「メーカーの回答」、そして12速の次に選ぶべき「正解のバイク」を包み隠さずお伝えします。


目次

なぜRAIL ACTIVEの12速化は「絶対無理」なのか?

12速化したい理由は痛いほどわかります。「坂道を楽に登りたい」「巡航速度を上げたい」。私もそうでした。

しかし、シマノから突きつけられた現実は非情なものでした。 メーカーから「NG」と回答を得た3つのパターンを、具体的な品番とともに解説します。

NGパターン①:MTBシフター × ロード用パーツ

「フラットバーのままロードのギアを使いたい」と考えた時の定番の組み合わせです。

Shimano SL-M7100 12s
SL-M7100 12s(画像:Amazon
  • シフター: SL-M7100 (MTB用 12s)
  • リアディレイラー: RD-R7100 (105 12s)
  • スプロケット: CS-R7100 (105 12s)

【結果:❌ 動作しません】

シマノ担当者からの回答:MTBコンポとロードコンポでは、ワイヤーの引き量(レバー比)が全く異なるため、変速機能は働きません。

現在のシマノ12速規格において、MTB系とロード系の互換性は完全に断絶されています。また、RD-R7100を動かせるフラットバー用シフターは存在しません。

NGパターン②:MTBコンポ × ロード用スプロケット

「じゃあ、駆動系を全部MTB用にして、スプロケットだけロード用(クロスレシオ)にすればいいのでは?」という案です。

RD-M7100 12s
RD-M7100 12s(画像:Amazonより)
  • シフター: SL-M7100
  • リアディレイラー: RD-M7100 (SLX)
  • スプロケット: CS-R7100 (105 12s)

【結果:❌ 動作しません】

シマノ担当者からの回答:MTB用のリアディレイラーは、巨大なスプロケット(45T/51T)専用設計です。ロード用の小さなスプロケットではガイドプーリーが離れすぎて、変速性能が出ません。

MTB用ディレイラーは、巨大なギアを登るために設計されています。ロード用のギアではチェーンとの距離が適正に保てず、まともに変速しないのです。

NGパターン③:全部MTB用コンポで統一する

「もういい、全部MTB用(SLX)で揃える!これなら文句ないだろ!」

Shimano CS-M7100 12s
CS-M7100 12s(画像:Amazon
  • コンポ一式: SLX (M7100シリーズ)

【結果:❌ ホイールに入りません】

ここで最大の壁、「物理的規格の違い」が立ちはだかります。

シマノの12速MTBスプロケット(CS-M7100など)を取り付けるには、「MICRO SPLINE(マイクロスプライン)」という新しい規格のフリーボディが必要です。

Shimano Micro Spline
Shimano Micro Spline(公式HPより)

しかし、RAIL ACTIVEのようなリムブレーキ車についているのは、旧来の「HG規格」です。 この2つには全く互換性がありません。

そして残念なことに、「リムブレーキ用ホイールで、マイクロスプライン対応のもの」は、市場にほぼ存在しません。 つまり、ホイールごと交換しようにも、交換先がないのです。


結論:リムブレーキ車の12速化は「詰み」です

さらに、「ドロップハンドル化してSTIレバーを使えば?」という道も考えましたが、最新の12速STI(ST-R7120など)は「油圧ディスクブレーキ専用」です。リムブレーキのRAIL ACTIVEには取り付けできません。

  • シフターがない
  • ディレイラーが合わない
  • ホイール(フリーボディ)が付かない
  • ブレーキが合わない

RAIL ACTIVEの12速化は、どのルートを通っても「行き止まり」です。 無理にやろうとすれば、フレームの加工など危険な領域に入り、コスパが悪そう・・・。


賢いサイクリストが選ぶ「次なる正解」

12速化できないと分かった今、残された選択肢は2つです。

  1. 今のバイクのまま、タイヤなどの消耗品を変えて楽しむ。
  2. 最初から12速&ディスクブレーキに対応したバイクに乗り換える。

もしあなたが「どうしても12速の快適さが欲しい」「将来的にカスタムを楽しみたい」と願うなら、今のバイクに改造費をかけるのはやめて、その資金を新しいバイクの購入に充てるのが最も賢明です。

私がおすすめする「失敗しない乗り換え先」は・・・。

【KhodaaBloom RAIL DISC EX LIMITED】

リア9速ですが、ディスクブレーキなので12速への道が開けています。しかも通常モデルと同価格でお買い得です。

RAIL DISC EX LIMITED
RAIL DISC EX LIMITED(画像:公式HPより)
  • 特徴: 通常モデルと比較して400gの軽量化を果たした、全国300台限りの限定モデル。
  • メリット: カーボンフォーク、高級タイヤ、18段ギヤで快適。

まとめ:無駄な出費を回避して、未来へ進もう

この記事を読んだあなたは、RAIL ACTIVEの12速化に悪戦苦闘することなく、時間と費用を節約できました。

RAIL ACTIVEは素晴らしいバイクですが、12速化という点では役目を終えていました。わたしも次のクロスバイクはディスクブレーキモデルにして、パーツの載せ替えや改造を楽しみます!

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