Zwiftを始めたとき、最初に買ったのは3万円台の固定ローラーでした。ペダルを回せば画面のアバターは進む。でも坂道でペダルは重くならないし、心拍計は途切れるし、スマホの小さな画面で臨場感もありませんでした。
その後、固定ローラーからダイレクトドライブへ、スマホからゲーミングPCやApple TVへ、胸バンドから光学式心拍計へ。8年かけて一つずつ入れ替えた結果が、いまの構成です。
- 8年かけて辿り着いたZwift機材4点と、それぞれを選んだ理由
- 予算別の3つの始め方(最低限・快適・フル装備)
- Apple TVのBluetooth制限を解決する方法
- 各機材の詳細レビューへのリンク
わたしのZwift機材構成
最初からこの構成だったわけではありません。固定ローラー → ダイレクトドライブ(非スマート) → スマートトレーナーと乗り換え、デバイスもスマホ → PC → Apple TVと渡り歩きました。いろいろと試して遠回りしたので、それぞれのメリット/デメリットは実体験をもとに語ることができます。
予算別・3つの始め方
Zwiftに必要な機材を予算帯で分けると、3段階になります。
| 最低限 | 快適 | フル装備 | |
|---|---|---|---|
| トレーナー | ホイールオン式 (約5〜8万円) |
ダイレクトドライブ式 (約8〜12万円) |
KICKR CORE2 + Zwift Cog (約9万円) |
| デバイス | スマホ / iPad (手持ちで0円) |
Apple TV 4K (約4.5万円) |
Apple TV 4K (約4.5万円) |
| 心拍計 | なし or スマートウォッチ | 光学式(腕バンド) (約1.3万円) |
Polar Verity Sense (約1.3万円) |
| コントローラー | なし | なし | Zwift Click v2 (CORE2セットに付属) |
| 合計目安 | 約5〜8万円 | 約14〜18万円 | 約15万円 |
わたしは「最低限」から始めて、7万キロ走ったあとに「フル装備」に辿り着きました。最初から全部揃える必要はありません。ただ、もう一度ゼロから始めるなら、最初から「快適」以上を選びます。固定ローラーでは味わえなかった勾配変化を体感した瞬間に、Zwiftが別物になったからです。
スマートトレーナー:Wahoo KICKR CORE2

Eliteの固定ローラー「Qubo Fluid」で約3.3万キロ、ミノウラのダイレクトドライブMD640で約4万キロ。合計7万キロ以上を非スマートトレーナーで走りました。画面の坂道を見ながら自分でギアを変える日々が続いていました。
KICKR CORE2に替えた日、Zwiftの5%勾配でペダルが勝手に重くなりました。「これが本来のZwiftか」と思った瞬間を覚えています。
Zwift Cogとの組み合わせで変速音もほぼゼロ。マンション住まいでも深夜に走れます。KICKR Bridge機能でApple TVのBluetooth制限も解決できるため、Zwiftとの連携はこのトレーナーが最も深いと感じています。
デバイス:Apple TV 4K

スマホ → ゲーミングPC → Apple TV 4K → またPC → 結局Apple TV 4Kに戻る。この遍歴がすべてを語っています。
PCは起動に1〜3分かかり、「今日はいいか」と思う日が増えました。Apple TVはリモコンのボタン一つでZwiftが立ち上がります。気が乗らない日でも「ポチ」で始められる。Zwiftは毎日の継続が命なので、この起動の速さが最大の武器です。
心拍計:Polar Verity Sense

胸バンドは乾燥肌で接触不良が起き、手首計測式はデータが飛ぶ。Polar Verity Senseに変えてから4年間、乾燥肌が原因の途切れは一度もありません。
6時間超のロンドンPRL FULL、273kmのChasing Gold。どちらも心拍データは一本の線でつながっていました。Zwiftではアームバンドすら使わず、ビブショーツの裾にセンサーを挟むだけで計測しています。準備0秒。
4年後に買い直したら、パッケージが変わっていました
2026年に買い直したところ、パッケージが新しくなっていました。旧パッケージの在庫も流通しているので、届いたものが写真と違っても心配ありません。

せっかくなので、4年使った個体と並べてみました。

右が4年使ったほうです。POLARのロゴがかなり薄くなっていました。ビブショーツの裾に挟んで、汗と洗濯にさらされ続けた結果です。それでもこの4年、心拍が途切れたことはありません。見た目は変わりますが、中身は元気です。
もうひとつ、新しいほうは充電クリップにUKCAマークが追加されていました。UKCA(UK Conformity Assessed)はイギリスのEU離脱にともなって導入された英国向けの適合性評価マークで、EU向けのCEマークに対応するものです。製品の中身が変わったわけではありません。
心拍計は3つ使いました|胸ベルト → ガーミン → Polar
いきなりPolarに辿り着いたわけではありません。順に3つ使っています。
| 時期 | 使ったもの | 方式 | やめた理由・続けている理由 |
|---|---|---|---|
| 初期 | CATEYE HR-12 | 胸ベルト式 | 乾燥肌だと接触が安定しない |
| Windows PC時代 | Garmin Vivoactive3 | ANT+接続 | 手持ちのウォッチで代用できた |
| 現在 | Polar Verity Sense | 光学式(腕バンド) | 4年間、途切れゼロ |
胸ベルトが合わなかったのが、光学式に移った理由です。心拍計は「精度」より先に「毎回ちゃんと拾ってくれるか」で選ぶことになりました。
コントローラー:Zwift Click v2

ハンドルバーに取り付けるZwift専用コントローラーです。パワーアップの使用、視点切り替え、ライド・オンの送信がボタン一つ。Apple TVのリモコンに手を伸ばす必要がなくなり、ライド中の誤操作が消えました。
KICKR CORE2とのセット販売で手に入るため、単体で買う必要はありません。KICKR Bridge経由でApple TVにまとめて接続できます。
接続の壁はKICKR Bridgeで解決する

KICKR CORE2・Polar Verity Sense・Zwift Clickの3台を同時に繋ごうとすると、Apple TVの画面に「DEVICE LIMIT」エラーが出ます。
KICKR CORE2のBridge機能を使えば、心拍計とZwift ClickをKICKR CORE2経由でまとめられます。Apple TV側のBluetooth枠は1つだけで済む仕組みです。手順さえ覚えれば5分で設定できます。
バイク側の構成|Zwift専用機に何を付けているか
ここまでの4点はZwiftを動かす「環境」側の話です。実際に踏んでいるバイクのほうも書いておきます。
| 部位 | 使っているもの | メモ |
|---|---|---|
| 車体 | BASSO LESMO(クロモリ・2018年purchase) | 8年目。Zwift専用機 |
| パワーメーター | SHIMANO ULTEGRA FC-R8100-P | 両側計測・公称±2.0%・稼働226時間 |
| チェーンリング | DJC ナローワイド 44T(110BCD) | フロントシングル |
| リアディレイラー | SHIMANO ALTUS | 変速しない。チェーンテンショナーとして残している |
| サドル | ISM PL1.1 Prologue | セッティングは試行錯誤中 |
| シューズ | SHIMANO SH-IC100(SPD-SL) | 室内専用。42(26.5cm) |
トレーナーにパワー計測があるのに、なぜパワーメーターを付けたのか
KICKR CORE2にもパワー計測があります。それでもクランク型のパワーメーターを追加したのは、CORE2の数値が本当かどうかを確かめたかったからです。
それまで使っていたのは4iiiiのクランク型でした。クランク型は脚が加えた力をそのまま測りますが、KICKR CORE2は後輪の軸で測ります。測定する場所が違うのです。CORE2に替えてからパワーが低めに出ていたので、その原因を切り分けたいと思いました。
結果として、治療によるものだと分かりました。KICKR CORE2のパワーは正確でした。
後輪の軸で測っていても、数字は信用してよかったということです。低く出ていたのは機材のせいではありませんでした。
もうひとつ、クロスバイクに付け替えれば街中のパワーも測れます。室内と外を同じ物差しで比べられるようにしたかった、という理由もあります。
ペアリングは最初の1回だけ|あとは電源を入れれば勝手に繋がる
機材が増えると接続が面倒になりそうですが、実際はそうなりませんでした。一度セットしてしまえば、あとはそれぞれの電源を入れるだけです。
Apple TV 4K、KICKR CORE2、パワーメーター、Polar Verity Sense——順番を気にせず電源を入れると、全部が自動で繋がります。毎回ペアリングし直す必要はありません。
最初の1回だけは手順があります。Apple TVのBluetooth枠が足りなくなるので、KICKR Bridgeを使ってまとめる形です。
まとめ
8年かけて辿り着いた構成
KICKR Bridge対応
レーパンに挟むだけ
コツコツとアップグレードしていくのもいいですが、遠回りせずに、最初から気合いを入れて揃えてしまったほうが時間とお金の節約になります。
