
クロモリフレームは、しなやかで乗り心地が良い
ネットや雑誌でよく目にするこの言葉。これを信じて、わたしは中古のMTBからBasso(バッソ)のクロモリクロスバイク「LESMO(レスモ)」に乗り換えました。
しかし、納車初日にわたしが感じたのは「衝撃」でした。良い意味でも、悪い意味でも。
この記事では、50代のバイク初心者がネット通販で現物を見ずにBassoレスモを購入し、実際に8年目に入った今も乗り続けているインプレッションをお届けします。「失敗談」も含まれています。
結論:クロモリは「しなやか」?いや、ガチガチでした
いきなり結論から言ってしまいます。わたしがBassoレスモに乗って最初に感じたのは、期待していた「包み込まれるような優しさ」ではなく「スポーツカーのようなガチガチ感」でした。
1. ポジションが「四つん這い」で怖い
まず、サドルに跨って驚きました。これまで乗っていたシティサイクルやMTBとは世界が違いました。
いざ!走りだそうとしたら、
- ハンドル位置が極端に低く(サドルより下にある)、
- 四つん這いのような乗車姿勢
なのです。
さらに、ハンドル操作が軽すぎます。少し右後ろを振り返ろうとしただけで、車体がフラフラと車道中央へ向かってしまう…。

どんな時でもまっすぐ進んだMTBとは全く違う!!
最初は恐怖すら感じました。
2. 乗り心地は「ガチガチ」でお尻が悲鳴
「クロモリ特有のしなやかな乗り心地」を期待していましたが、現実は違いました。
- 路面の凸凹をダイレクトに伝えてくるサドル、
- 高圧でカチカチのタイヤ・・・
「いつまでも乗っていたくなる」どころか、「お尻がヤバすぎ!一刻も早く降りたい」というのが本音でした。
恐ろしきネット購入の落とし穴・・・「想像していた乗り心地」と「リアルのガチガチさ」のギャップのすごさよ。
現物を見ずに買うなら、少なくともクロスバイクの試乗経験があってからのほうがよいです。
【解決策】サドルを換えたら、箱根まで走れるようになった

このままでは乗らなくなってしまう…
そんな危機感から、わたしはあるカスタムを行いました。
サドルの交換です。
クッション性の高い「VELO Plush(プラッシュ)」サドルをAmazonで購入して自分で交換しました。

あれほど苦痛だった路面からの突き上げがマイルドになり、なんと箱根まで走れるようになったのです。
「走り」は本物。ただしギアは重い
乗り心地の面では苦労しましたが、走行性能に関しては驚きがありました。
シティサイクルとは次元が違う「スピード感」
硬いフレームは、ペダルを踏んだ力を逃さずに推進力に変えてくれます。シティサイクルやMTBでは感じられなかった「踏めば踏むだけグイグイ進む感覚」。知らず知らずのうちに速度計を見ていました。

「どこまでも走りたくなる」という感覚の正体は、この推進力のことだった?
初心者には重すぎる「ロードバイク並み」のギア
ただし、覚悟しておくべき点もあります。
Bassoレスモは、クロスバイクというより「フラットバーロード(ハンドルのまっすぐなロードバイク)」に近い設計です。
その証拠に、ロードバイク並みに重いギアがついてます。
- コンポーネント: SHIMANO Claris(ロード用)
- フロントギア: 50-34T
- リアギア: 11-32T
はっきり言って、めちゃくちゃ重いです。坂道では、自転車が軽いというメリットを重いギアが見事に帳消しにしています。
普段からロードバイクに乗っている人が「街乗り用に」と買うなら大満足でしょう。しかし、わたしのような初心者が「ゆるくサイクリングを楽しみたい」と思って買うと、そのガチっぷりに面食らうことになります。
無謀にも「ヤビツ峠」に挑んだ結果

慣らし運転後、無謀にもサイクリストの聖地「ヤビツ峠」へ行ってみました。
- 登り: ギアが重すぎ・・・腰は痛いし呼吸は苦しい。
- 下り: スピードが出すぎる、命の危険を感じるほど怖い。
ヘルメットは必須です。このスピード域で転倒したら、帽子やノーヘルでは命に関わります。
購入から8年目、バッソ レスモはどうなった?|いまはZwift専用機です
2018年9月4日に購入してから、2026年8月現在で7年11か月。来月で丸8年になります。「失敗したかな?」と思った時期もありましたが、いまも手放していません。
現在は、インドアトレーニング(Zwift)専用バイクとして活躍中です。
このBassoが載ってきた台は、8年で3世代替わりました。自転車のほうは同じままです。



なぜ8年目も現役なのか?|台が3世代替わってもフレームは無事だった
理由は「クロモリフレームが非常に丈夫だから」です。ホイールを押さえつける固定ローラーでも、エンドを掴むダイレクトドライブでも、ガシガシ漕いでびくともしませんでした。方式が変わればフレームへの力のかかり方も変わりますが、8年間どれでも問題は出ていません。繊細なカーボンフレームでは気を使うところです。
いまのZwift仕様|8年でここまで替えました
納車時のままではありません。Zwift専用機になってから、触った場所はここです。
| 部位 | いま付いているもの | メモ |
|---|---|---|
| サドル | ISM PL1.1 Prologue | 鼻先のない異形サドル。ISM公式は5〜8cm後退・5mm下げ・水平〜1〜2度前下がり |
| チェーンリング | DJC ナローワイド 44T(110BCD) | フロントシングル。7075アルミのCNC加工で3,000円台 |
| 駆動系 | KICKR CORE2 の Zwift Cog | 変速はZwift Click v2によるバーチャルシフト。前後とも歯は1枚だけ |
| リアディレイラー | SHIMANO ALTUS | 変速はしない。チェーンテンショナー代わりに使用 |
| クランク/パワーメーター | SHIMANO ULTEGRA FC-R8100-P | 両側計測。公称±2.0%、稼働226時間、ANT+とBluetooth LEの両対応 |
| ハンドル | SHIMANO PRO VIBE AERO ALLOY PURSUIT 31.8mm/380mm | 2026年4月20日に交換。10度フレア・12度スイープ。380mmはカタログ(36/38/40cm)の最小幅 |
フレームは2018年のクロモリのままです。替わっていったのは、身体が当たる場所と、力を測る場所でした。ギアは前後とも1枚になり、変速はZwiftのなかで起きています。ペダルを回すと画面の中でギアが変わる——2018年に納車されたときには、こういう乗り方は想像していませんでした。
バッソ レスモ 基本スペック(2018年の購入時)
- フレーム/フォーク: 4130クロモリ
- 重量: 約10.3kg(フレームセット実測:約3.3kg)
- コンポ: SHIMANO Claris
- 特徴: 細身のホリゾンタルフレーム、美しい塗装(ラメ入りJAPANカラー)
まとめ:バッソ レスモ、8年目の正体
納車初日は降りたかった。8年目、まだ現役だった。
- 乗り心地は「しなやか」ではなく「ガチガチ」——クロモリのイメージを覆された
- サドル交換だけで、苦痛が快適に変わった。箱根まで走れるようになった
- 推進力は本物。踏めば踏むだけ前に進む感覚はシティサイクルにはない
- ギアは重め——フラットバーロードに近い設計で、初心者には覚悟が必要
- クロモリは頑丈。8年目のいまもZwift専用機として動いている
「ママチャリの延長で楽に乗りたい」という方には向きません。一方、「ロードバイクに興味があるけど、ドロップハンドルは抵抗がある」「スポーツとして自転車を楽しみたい」という方なら、届いた瞬間から応えてくれる一台です。
購入後に「硬すぎる…」と感じたら、まずはサドルを交換してみること。わたしはそれで箱根まで走れるようになりました。
▼ ヤビツ峠の挑戦記録
