
Zwiftの環境構築で、**「ゲーミングPCは高すぎるし、iPadは画面が小さい。Apple TV 4Kはどうなんだろう?」**と迷っていませんか?
2022年に発売された「Apple TV 4K(第3世代)」。 旧型に比べて処理速度が50%アップしたと言われていますが、果たしてZwiftは「4K高画質」でヌルヌル動くのでしょうか。
今回は、第2世代から第3世代へ乗り換えた筆者が、以下の3点を徹底検証しました。
- M2 iPad AirやゲーミングPCとの画質比較
- 「4K画質」での動作検証(カクつきはある?)
- Zwift用として買うべき「モデル」の正解
結論から言うと、Apple TV 4Kは「Zwift専用機」として最強のコスパを誇りますが、選び方と設定には注意が必要です。失敗しないためのポイントを解説します。
結論:Zwift用なら「Apple TV 4K(128GB/有線モデル)」一択
最初に結論を言います。Zwiftを快適に楽しむために購入すべきモデルはこれだけです。
- モデル: Apple TV 4K (第3世代)
- 容量: 128GB(Wi-Fi + Ethernetモデル)
- 推奨設定: 4K出力ではなく**「フルHD(1080p)」**で使用する
「え、4KモデルなのにフルHDで使うの?」と思った方、その理由を実機検証の画像とともに解説していきます。
検証①:Apple TV 4K vs 他デバイス 画質比較
まず、多くの人が気になる「画質」について、高性能なiPadやゲーミングPCと比較しました。
vs iPad Air (M2チップ搭載)

M2チップを搭載した高性能なiPad Airと見比べてみましたが、画質は「ほぼ同じ」でした。


- ライダーの影: なし(両方とも)
- 夜間のヘッドライト: なし(両方とも)
- 表示人数: iPadの方が少し多い(前後10人程度。Apple TVは6人程度)
iPad Airは非常に高価ですが、ことZwiftの画質に関してはApple TV 4Kと大差ありません。 つまり、Zwiftのためだけに高価なiPadを買う必要はないと言えます。
vs ゲーミングPC (RTX2060搭載)
ゲーミングPC(RTX2060搭載)と比較すると、さすがにPCに軍配が上がります。

PC版では「ライダーの影」や「地面の質感」「環境光」がリッチに表現されます。 しかし、ゲーミングPCは安くても10万円以上。約2万円で買えるApple TV 4Kが、これに近い体験を提供できる点こそが驚異的なコスパなのです。
検証②:4K画質でZwiftは快適に動くのか?
「せっかくの4Kテレビ・モニターだから、最高画質で遊びたい!」 そう思うのが人情ですが、ここには少し残念な真実があります。
4K設定だと「カクつき・フリーズ」のリスク大
実際に4Kモニター(DELL S2721QS)に接続して検証しました。 静止画で見ると、木々の質感やウェアのディテールが精細で感動します。


しかし、2023年6月頃のアップデート以降、以下の現象が頻発するようになりました。
- Makuri Islands (Neokyo): ネオン街など描写が細かい場所でカクつく。
- Scotland: 動作がバグレベルで不安定になる。
- Climb Portal: フリーズや強制終了が発生することも。

「フルHD画質」なら超・快適!

一方で、解像度を「フルHD(1080p)」に設定すると、動作は劇的に安定します。 グループライドで大人数に囲まれてもヌルヌル動きますし、アプリが落ちることもありません。

Zwiftは動き続けるゲームなので、「制止画の美しさ(4K)」よりも「動きの滑らかさ(FHD)」を取るほうが、圧倒的に没入感が高いです。
なぜ「128GB(有線LANモデル)」を買うべきなのか?
Apple TV 4K(第3世代)には2つのモデルがありますが、Zwift用としては「128GB(Wi-Fi + Ethernet)」を強く推奨します。 理由は「容量」ではなく「有線LANポートの有無」です。
理由1:通信落ちは「死」を意味するから
Zwiftのレースやグループライド中、電子レンジの使用などでWi-Fiが瞬断すると、集団から千切れてしまい、復帰不能になります。 有線LAN接続なら、電波干渉の影響を受けず、鉄壁の安定性を得られます。
理由2:アップデートが一瞬で終わる
Zwiftは頻繁にアップデートがあります。 高速な有線回線なら、ライド前の貴重な時間を「ダウンロード待ち」で潰されるストレスから解放されます。

価格差は数千円ですが、「通信の安定」をお金で買うと考えれば、絶対に有線モデルがお得です。
まとめ:Apple TV 4Kは「最強のZwift専用機」である
最後にポイントをまとめます。
- 画質: iPad Air (M2)と同等。PCには劣るが価格を考えれば十分すぎる美しさ。
- 動作: 4K設定は厳しいが、フルHD設定ならサクサク快適。
- 選び方: 通信安定のため、必ず**「有線LANポート付き(128GB)」**を選ぶこと。
Apple TV 4Kは、起動も一瞬で、リモコンひとつでサッとZwiftの世界に入れます。 PCの起動待ちや、iPadの充電切れに悩まされることなく、「乗りたい時にすぐ乗れる」環境が2万円台で手に入る。これが最大のメリットです。
これからのインドアトレーニングシーズン、ストレスフリーな環境でZwiftを楽しんでみてはいかがてしょうか。
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