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クランク長を170mmから165mmにした感想

2020年5月23日

自転車のクランク
ショートクランクへ

欧州プロのクランク長を参考にして、170mmから165mmのショートクランクに交換しました。

その後、約5万km走った感想をご紹介します。

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欧州プロの身長とクランク長の関係

自転車レースの画像
欧州プロのクランク長は?

自分に合ったクランク長は何mmなのか?

脚の長さはもちろん、太ももやスネの長さ、足の大きさ、柔軟性など、様々な要因がある中で何を基準にして決めればいいのか?

クランク長を変わると、走りが変わるのではないか?

という淡い期待もあって、欧州プロのデータを調べました。

さぞかし長いクランクを豪快に・・・

選手名身長cmクランク長mm
クリス・フルーム186175
エガン・ベルナル175170
ピーター・サガン184172.5
エドワード・トゥーンス183175
ジュリアン・アラフィリップ173170
ステファノ・オルダニ178172.5
レミー・マーツ175172.5
タディ・ポガチャル176165
プリモス・ログリッチ176172.5
ヨナス・ビンゲゴー175160
レムコ・エヴェネプール171165
※ワウト・ファンアールト190165
欧州プロの身長とクランク長

あれ?

意外と短い?

視覚的に分かるようグラフにプロット。中心線(青)も引いてみました↓

身長とクランク長の関係グラフ
プロ選手の身長とクランク長

※ワウト・ファンアールトは特異点としてグラフからは除外

165mmのポガチャルとレムコ、ビンゲゴーの160mmが突出して短いです。

統計データとして結論づけるにはサンプル数が少すぎますが、高身長ライダー=クランクも長い、というシンプルな相関関係がありそうです。

青い中心線をたどっていくと筆者(170cm)の場合は165mm辺り。

欧米の方は脚が長いことを考えると筆者は160mmあたりが妥当でしょうか。しかしクロスバイク用のFC-RS200には160mmがなかったので、今回165mmを試しました。

変化はあるでしょうか?

2024年7月:ポガチャル、ビンゲゴーのクランク長を追加しました。情報源はこちらです↓
>> Pogacar’s Tour de France bike
>> Jonas Vingegaard’s winning Cervelo S5
>> Chris Froome’s 2020 Bike size

2025年2月:ヨナス・ビンゲゴーも150mm,160mmといったショートクランクをテスト中という情報もあり。ユンボ・ビズマチームは全員165mm以下にしたとも。

165mmのクランクの感想

クランク長170mmと165mmのFC-RS200です↓

FC-RS200クランク
FC-RS200 165mmに交換した

当時はスクエアテーパーでした。

実際に乗ってみると5mmの違いはすぐに分かります。特に高ケイデンスだと「うわっ、小さい!」となります。

ガシガシ→クルクルという感じ。

そして上死点が楽です。中年になって少し大きくなったお腹にはいい感じです。動きがコンパクトなので、クルクル回すという円運動も意識しやすいです。

もちろん、サドルを高くすることでも上死点が楽になりますが、下死点が遠くなってふくらはぎが辛くなります。

クランク長を170mmから165mmにすると下死点が5mm高くなります。

サドルも上げましょう。

上死点は逆に5mm低くなってサドルとの距離が広がります。上死点での窮屈さを感じてる人には、この違いは大きいです。

上死点の違いを疑似体験
現在のクランクのままサドル高を10mm上げると、上死点での違い(170→165mm)を疑似体験できます。どうしようかと検討されている方は、ぜひお試しください。

ショートクランクのデメリット

165mmなどのショートクランクにするデメリットとして、パワーが出なくなるのでは?という疑問があるかと思います。

クランク長が短くなれば、同じギアを回すにはより多くのパワーが必要であると・・・。

でも個人的な意見は真逆です。短いクランクこそレース向き!

根拠は、クランク長は

トラックのハンドル VS カートのハンドル

に置き換えれば分かりやすいからです。

バスのハンドル
バスの大きなハンドル
レーシングカートの小さなハンドル
カートの小さなハンドル

トラックのハンドルは、やはり軽い力で回せるという利点があります。そしてダルめで微調整がしやすい=車体が安定します。

自転車で言うならロングツーリング向きですよね。

一方で、レーシングカートのハンドルは小さくて、素早く回しやすい。

とっさの変化(アタック)にも素早く反応しやすい・・・レース向きですよね。

つまり個人的には、以下のような考えです。

170mm
ロングツーリング向き
165mm
レーサー向き
軽い力で回せる素早く回せる
大きくゆったり変化に対応しやすい

ポガチャルがアタックしまくって速く駆け抜けられる理由、脚力はもちろんですけど、ショートクランクにもあるはずだと個人的に考えています。

165mmクランクで軽量化できる?

ショートクランクに交換したら5mm分軽量化できるのでしょうか?

FC-RS200クランクを計量
165mmに交換すると軽量化できる?

計測した結果、5mmの違いはほんの数グラムです。軽量化にはなりませんでした。

まとめ

適正なクランク長を知りたくて、欧州プロの身長とクランク長の関係を調べました。そして170mmから165mmのクランクに乗り換えた感想と個人的な考察をご紹介しました。

すでに5万km(Zwift含む)走行しましたけど、170mmに戻そうと考えたことはありません。

むしろさらに短い160mm(FC-R7100)にしたいくらいです↓

出費が痛いですけど、今後永く乗るなら回収できるかと悩み中です。

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